こんにちは!ハートフル総合歯科グループ 歯科医師 小坂井 竜也です。

今回は過去の症例よりアップデートされた歯の移植治療についてお話ししていきます。

前回まではこのアップデートさせた4点の一つ「歯牙レプリカ」についての利点をお話ししていきました!

今回は、その作成方法について簡単にお話ししていきます。

まずは、患者さんの口腔内をCT撮影して3次元的にスキャンしていきます。

そのデータを専用ソフトで解析していきます。

移植ドナー歯を手動で判別して、視覚データとして3D 化していきます。

出来上がった3Dデータは粗造なことが多いので、表面を滑沢化したり、余分なデータを切り取ります。

そうして仕上がった移植ドナー歯のデータを3Dプリンターで読み込んで、プラスチック性の歯牙レプリカが完成されます。

この方法は、CT、3Dプリンターさえ持っていれば自分でも簡単に、コストもかけずに作成可能なので素晴らしいと思います。

また、顎骨の再現も可能なので、患者さんに治療の説明をしたり、前もって具体的な手術のシミュレーションも可能なので、応用範囲の広い、患者、術者に多大な好影響を与えてくれるのがこの3Dプリンターを応用した方法であると思います。

ここまでは、歯牙レプリカについてお話ししていきました。

次は、②移植相当部へのガイドの作成についてのお話です。

これは、インプラントと同じ要領なのですが、3Dプリンターが導入されてからは、

自分の医院でもガイドを作成できるので非常に有用です。

特に移植に関してはインプラントとは違い規格性が低いので、なかなかファジーになりがちですが、ある程度ガイドを元に移植箇所の部分を作れると、ドナー歯の適合が精密になってくるので、これが成功率のアップの要因となることは間違いないといえましょう。

当然、手術の安全性も高まるので、患者、術者、ともに恩恵が大きいのです。

特に移植の場合はインプラントよりも骨を削除していく範囲が広いのが特徴ですので

特に、元々歯のない部分にドナー歯を移植する場合に非常に有効な方法であると私は実感しました!

次回は残り2つのアップデート要素についてお話をしていきます。

全ては患者さんのために!

医療法人社団徹心会ハートフル歯科