こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は前回の続きで右上の奥歯のむし歯の治療をした患者さんのケースについて書きたいと思います。
前回のブログです→https://heartful-konkan.com/?p=19145&preview=true

前回までは右上の第一大臼歯、第二大臼歯がむし歯を除去しました。その後、むし歯が歯の神経(歯髄)に近接した部分に歯科用のプラスチックのコンポジットレジンでコーティングをしました。コーティングをしないと術後にしみる症状や物を咬んだ時に痛みが出たりなどがないように、歯にコーティングをします。
今回は患者さんとよく相談してセラミックインレーを希望されました。セラミックインレーはむし歯などで欠損した部位につめものを入れて部分的に修復します。
セラミックを使用した治療は自費診療になります。
セラミックインレー治療の手順としては、セラミックインレー用に形を整えます。それを形成といいます。次は形成した歯を印象といって歯型を取ります。次は歯科技工士さんにセラミックインレーを作製してもらいます。作ってもらったセラミックインレーを歯に装着(セット)します。そして、咬み合わせを調整します。これを咬合調整といいます。その後、セラミックインレーを研磨します。使用してもらい後日、必要に応じて咬み合わせを調整します。大まかですがこの流れで進めていきます。
それでは、形成をしていきます。

この画像は形成をしているものです。
コンポジットレジンでコーティングをしているところを整えます。
セラミックは厚さ、幅がある程度確保しないと割れてしまいます。
特にセラミックの厚みが薄いと歯科技工士さんがセラミックを作成中に割れてしまう可能性が高いです。そのためよく咬み合わせも確認しています。なぜかというと咬んだ状態からの厚みが必要だからです。形成時には特に注意して行っています。

セラミックの適正な厚み、幅が取れたらその他は形態です。形態は尖った形はセラミックインレーの装着するさいに適合が悪くなる可能性が高いです。尖った形やガタガタした形ではなく、滑らかな形態を意識した形成をします。
形成が終わった後は歯型を取っていきます。

今回はコンポジットレジンでコーティングした後のセラミックインレーの形成について書かせて頂きました。
次回は歯科技工士さんが作ってくれたセラミックインレーの装着について書きたいと思います。
今回はここまでです。
ご不明な点がありましたら担当の歯科医師までお声がけください。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史

医療法人社団徹心会ハートフル歯科