こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は、右上の歯肉が腫れて来院された患者さんのケースについて書きたいと思います。
前回のブログです→https://heartful-konkan.com/?p=18935&preview=true

前回までは治療を行う前に重要なプラークコントロールについて書かせて頂きました。今回は以前に治療された金属の修復物を除去した内容を書きたいと思います。

まずはなるべく治療中に痛みがないように歯科用麻酔をしていきます。
麻酔の注射の針が痛くないように表面麻酔のジェルを麻酔の針を打つ粘膜の周辺に塗布します。その後に麻酔の注射をしていきます。

麻酔がキッチリ効いていることを確認してから治療を開始します。

今回治療する右上第一大臼歯は失活歯といって歯の神経(歯髄)がない歯です。金属を除去して根管治療を行う予定です。

金属の除去する前にラバーダムを装着します。ラバーダムはゴムのマスクです。今回は青色のラバーダムを使用します。クランプという金属にラバーダムをつけて歯に装着します。今回のラバーダム防湿の目的は金属を除去する際に金属の粉が口腔内に飛び散らないようにするためと除去した金属が口腔内に落ちて飲みこなせないようにするためラバーダム防湿を行いました。今回のように歯質の量があったので今回のケースはラバーダム防湿を行うことができました。歯のコンディションによってはラバーダム防湿が難しいケースもあります。すべての方、すべての歯にラバーダム防湿ができる訳ではありません。担当の歯科医師の判断によって行っていきます。

ラバーダム防湿が終わり金属を除去していきます。

歯科用回転切削器具を使用して古い金属の修復物を取り除きます。なるべく痛みや振動がないように注意していきます。金属を削ると金属の粉が出ます。こまめにお水で洗います。

無事に古い修復物の金属が除去できました。金属を除去した後ラバーダムを取り外して全体を確認します。
今回は根管治療を行う前に古い金属の除去をラバーダム防湿をして行った内容を書かせて頂きました。
次回は、古い金属を除去してむし歯を徹底的に除去して根管治療を開始していきます。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史

医療法人社団徹心会ハートフル歯科