セラミック治療をする前に大切なこと
こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は、右上の前歯の被せ物の治療をする前に大切なことについて書きたいと思います。
前回のまでの内容です→https://heartful-konkan.com/?p=18751&preview=true
前回は右上の前歯（切歯）の歯の頭の部分が大きくかけてしまいました。土台の心棒のファイバーコアを入れました。その後に仮歯を作成してこの日は終了しました。今後の治療の流れとしては歯周病の治療やセラミック治療を行っていきます。
今回は、セラミック治療を行う前に重要な歯周病の治療についてです。
なぜセラミック治療をすぐにしないかというと…
歯の周りの歯肉が腫れていたり、歯肉から出血していたりする歯周病になっているとよい被せ物が入りません。
今回はよく相談して前歯はセラミックを患者さんは希望されています。
セラミッククラウンで修復し被せていきます。
やはり、セラミック治療をする前に大切なことは歯磨きです。
むし歯も歯周病も細菌による感染です。
バイオフィルムといって細菌の塊が原因と言われています。
バイオフィルムは日常生活でよく例えられるのが台所のぬめりや排水溝のぬめりです。
このバイオフィルムは機械的に除去することが有効です。そのため歯科医師、歯科衛生士は患者さんにバイオフィルムを除去してもらいたいので、「歯を磨きましょう！」とお伝えします。
どの歯もどの歯の周りの歯肉もバイオフィルムはない方が望ましいですが、今回は特に前歯のセラミック治療を行うために前歯を重点的にバイオフィルムの除去をしてもらいたいです。
実際には、歯と歯肉の間に歯ブラシの毛先を入れます。動かし方は、細かく振動します。細かく振動することにより、歯と歯肉の間のバイオフィルムなどの汚れを取り除きます。
もちろん、歯の頭の部分の歯の咬む面（咬合面）も同じく細かく咬む面の汚れを除去しないとむし歯になる可能性が高くなります。
今回は前歯のセラミック治療の型取りをします。
セラミックを入れる歯の形を整えてから型を取ります。
歯肉が炎症して腫れている場合は歯を整える際に少しでも歯肉に触れば歯肉から出血します。
歯肉から出血があると鮮明な型取りは難しいです。
そのため、歯磨きはとても重要です。バイオフィルムが除去できると歯肉の炎症や腫れなどが治まり歯肉が引き締まります。歯肉が引き締まり健康な歯肉になると歯肉を少し触ったくらいでは出血しなくなります。
今回はセラミック治療をする前に大切な歯磨きについてでした。
次回はセラミック治療の型取りについてです。
今後ともよろしくお願いします。
井上貴史
