歯周病はこれ抜きでは治らない!?③~コミュニケーション技法 PMI(Periodontal Motivational Interviewing) 受け入れることの大切さ(受容)
こんにちは!ハートフル歯科総合しかグループ 歯科医師 小坂井 竜也です。
前回までは歯周病治療におけるコミュニケーション技法PMI(Periodontal Motivational Interviewing)
の4つの心構えの協働、喚起、思いやりまでお話ししました!
今回はそんななかで一番PMIにおいて重要視される「受容」についてお話していきます。
この「受容」お話は、日常生活でのコミュニケーションを円滑にすすめたり、ストレスの軽減においても非常に有効なお話になります。
他人の受け入れ方を知る!他人から自分が感じて、自分の内側から湧き上がるのが感情です。
そこで、もし他人の受け入れ方を学ぶことができたらどうなるのか?
自分に湧き上がるストレスを最小限に減らすことができるかもしれません。
ストレスに対して、ただしく向き合えることができるようになるでしょう。
今回は、そんな他人の受け入れ方「受容」のお話です。
ではまず、受容の基礎のお話です。
受容(アクセプタンス)というのは、
「その人が置かれた現実の状況について、変化や抵抗しようとせずに、その過程や状況を理解しようとする姿勢である。」
ということです。
PMIでは、「患者さんが提示するものを心底まで受容する医療者側の態度」
と定義されていますね!
この姿勢には4つの要素があります。
1、絶対的価値
患者さんがを含むあらゆる人間の価値と潜在的な可能性を尊重するということ
これは、こういう人間だ!ってレッテルを貼って決めつけるなってことですね
2、正確な共感
患者さんの視点からどう見えるのかに積極的な関心を持ち、かつ理解しようと努力すること
相手目線を持って、誠実な姿勢で興味を持つ姿勢が大切ってことでしょう
3、自立性のサポート
行動変容、変化や改善に患者さんの個人の能力が発揮されることを信じ、かつ患者さんの自立性を尊重すること
いわゆる、協働の考え方です
4、是認
患者さんの強みや努力を見つけて認めること。また、患者さんの行動や考え方を尊重すること
承認して尊重する!これが一番大切かもですね
個人的に2と4が非常に大切であると思います。
この受容の姿勢が患者さんとのコミュニケーションを円滑にし、ともに歩んできいく姿勢を作っていくのです
コミュニケーションとは
「相手を受け入れて、自分を受け入れてもらうためのもの」
です。
この受容の4つの姿勢を心がけることによって、相手を懐深く受け入れることが可能になります。
懐深く受け入れることができれば、クッションが柔らかいので、自分に湧き上がる反発、つまり、湧き上がるストレスは少なくなります。
また、深く受け入れることが可能になるので、その深いぶん相手をしっかり観察することができるのです。
その結果、「ストレスをできる限り少なくし、正しく向き合う」ことによって、相手は自分を受け入れやすくなるのです!
(相手が自分と同じように受け入れてくれるとは思わない方が良いと思います)
情けは自分のためならずという言葉があります。
まずは、相手を受け入れる受容の4つの精神を考えることはすぐにできる子なので、少しずつでも実践してみるといいかもしれませんね!
今回のお話はここまでです。
次回は、MIのプロセスや戦略についてお話ししていきます!
この2つは、これまでの基礎が理解できてこそ、真価を発揮するものなのです!
全ては、患者さんのために!