歯周病はこれ抜きでは治らない!?②~コミュニケーション技法 PMI(Periodontal Motivational Interviewing) 4つの心構え
こんにちは!ハートフル歯科総合グループ 歯科医師 小坂井竜也です!
前回は、コミュニケーションの重要性を人生及び歯周病と関連してお話ししました。
今回は、そんなコミュニケーションをストレスなく、しかも世界基準で行なっている技法をお話ししていきます。
それが、「MI(Motivational Interviewing)」と言います。日本語では「動機づけ面接」となります。
患者さんの行動変容につなげるコミュニケーションが目的となります。
医療従事者に話して「自分自身で進むべき方向を決めた」、と感じることができるかどうかが成功の可否となります。
特に歯周病においてのコミュニケーション「PMI(Periodontal Motivational Interviewing)」
は歯科医療で効果的になります。
これは歯周治療が患者さんが主導権を握っており、これまで(十二分に)歯を磨いてこなかった患者さんに、
磨くように行動を変えてもらう必要があるからです。(行動変容)
このMIは技法なのですが、知識とテクニックに加えて「思い」へのアプローチを加えたものです。
具体的にMIの特徴はなんぞや?という点からお話しします。
これは「会話によって、患者さんと協働できる信頼関係を築き、患者さん自身の変化への言葉を引き出していく」と言った点です。
「協働」という単語が聞きなれないと思いますが、MIでは必須科目です。
ガイド的スタイルといい、患者さんと医療者で同じ立場に立ち、一緒に頑張っていく姿勢ということです!(目的思考型アプローチ)
これは助言型(指導スタイル。ラポール形成必要)と傾聴型(寄り添う。時間かかる)の中間になります。
その協働と他に喚起、思いやり、受容の4つがMIの根幹をなす「思い」となります。
喚起とは、患者さんの内側にあるものを引き出す事です。
思いやりとは、そのままですが、患者さんの豊かさを進んでサポートするという事です。
受容とは、患者さんのありのままを「そのまま」受け入れる事です。
この受容が最も大切なキーポイントとなります。
これがコミュニケーションにおけるストレスをなくす最大の方法とも言えるでしょう!
これに関しては、詳しくは次回にお話ししていきます!
(また、人間は相反した気持ちを同時に持つこと(両価性)や間違い指摘反射が存在し、患者さんとの不協和が生じることを知識としておいておきましょう。)
全ては患者さんのために!