こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

 

今回のテーマは、「歯周病と抗生物質」です。

歯周病に抗生物質は効くのでしょうか?

答えは、一応YESです…

歯周病はプラークの中に潜む細菌感染によって起こる病気です。

そのため、歯周病を発症してしまった場合、まずはプラークコントロールの徹底が

第一となりますが、急性発作を起こしている場合は抗生物質が有効になります。

歯周病治療で使用される薬剤には、飲み薬やうがい薬、塗り薬などさまざまな種類があります。

その中でも最も歯周病治療に用いられているのが抗生物質です。

しかし、抗生物質は炎症を抑える効果はありますが、

残念なことに歯周病を完治させるものではありません。

抗生物質を使用するのは、歯周病の症状が強く現れた時(腫れたり痛みがある時)に使用します。

歯周病菌は、集団で歯の根の周りにバイオフィルムという膜を張って潜んでいます。

例えるならば、ラップに包まれた様な感じです。

バイオフィルムとは微生物の集合体のことです。

数種の細菌がコミュニティーを作って増殖した膜状のもので、

細菌が外的要因(薬剤、体内の免疫反応、口腔内の環境変化など)から

身を守るために作ります。

台所や風呂場の排水口や川底の石にヌルヌルとした膜ができることがあります。

それが、バイオフィルムです。

また、口腔内の細菌の塊である歯垢(プラーク)もバイオフィルムの一つです。

歯周病の直接の原因は歯垢、つまりバイオフィルムです。歯と歯肉の境目には歯肉溝と呼ばれる

浅い溝があり、そこにたまった歯垢中の細菌が歯周病の原因になります。

バイオフィルムには以下の特徴があります。

❶細菌が塊を形成しバリアとなるため、薬剤や体内の免疫系が作用しにくい

❷対象物にこびりついているので除去が困難(ブラッシングが必要)

❸内部で作られた病原因子や毒素が局所に滞留して疾患(歯周病)を誘発する

 

抗生物質ではその膜を壊す力は弱く、歯の根の周りに行き届きにくいのです。

従って、抗生物質を使用したとしても結核や肺炎などの感染症を完治する様な効果は

期待できません。

歯周病菌がいるバイオフィルムは、歯ブラシや歯石を除去する専用器具などで除去する

必要があります。うがいや口をすすいだだけでは取れません。

このバイオフィルムをきれいに取り除くには、歯科衛生士の口腔内清掃が重要です。

定期的に歯周ポケットなどを中心に、歯石や歯垢のクリーニングを受診される事を

おすすめしております。

 

さぁ、今日も一日頑張りましょう!

 

“すべては患者様の笑顔のために”

 

今後ともよろしくお願い致します。

 

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科