親知らずの問題を放置することでのリスク②
みなさんこんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮です
みなさん親知らずが生えてきたらどうしようと考えたことがありますか?
親知らずと聞くと
腫れるんでしょ?抜くと痛いんだよね?
親知らずって抜いた方がいいって聞くけど・・・
そんな言葉が聞こえてきそうです。
前回から
「親知らずって本当に抜かなければならないの?」
について徹底解説しています!
前回は「親知らずの問題を放置することでのリスク①」として
①心筋梗塞や脳梗塞・動脈硬化
②糖尿病
について解説しました。
前回のブログはこちらから
今回からは
「親知らずの問題を放置することでのリスク②」
について解説していきます
③呼吸器疾患
虫歯や歯周病細菌を含んだ唾液が気管支から肺に入り込むと
肺炎を起こすことがあります。
特に高齢者の場合は唾液の誤嚥をしやすいため
誤嚥性肺炎に注意が必要です。
歯周病とCOPDと呼ばれる慢性閉塞性肺疾患
(慢性気管支炎や肺気腫の総称)の発症は関連があることが
明らかになりました。
歯周病が重度な人はCOPDを5年以内に発症する割合が
3.5倍に上昇すると言われています。
④認知症
歯周病によってカプテシンBという酵素が増えて
アルツハイマー型認知症の発症因子である「アミロイドβ」の
受け皿となる受容体が増えることによって認知症の発症・症状悪化を
招くことが明らかとなりました。
歯周病原菌により発症因子の「アミロイドβ」の蓄積量が10倍になるという
報告もあります
⑤早産や低体重出生児のリスク
歯周病原菌により「炎症性サイトカイン」が出過ぎて
それにより早産のリスクが上がると言われています
炎症性サイトカインには炎症をエスカレートさせる性質があり
炎症箇所から血管に侵入します。
そして妊娠期間中に「血中サイトカイン濃度」が上がると
それが「出産のサイン」として認識してしまい
子宮筋の収縮や陣痛を誘発してしまうのです
いかがだったでしょうか?
今回は
呼吸器疾患や認知症、早産や低体重出生児のリスクについて
お話しました。
気になる方は一度歯科医院へご相談ください
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・