子供のときにできる予防歯科とは(歯並び編)
こんにちは
ハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
今回は話題を少し変えてお子様の予防に関してお話しさせていただきたいと思います。
予防歯科って聞くとどんなことをイメージしますか?
「むし歯にならないように」「歯周病にならないように」とイメージされる方多いと思います。もちろん正解です。ただ子供の予防歯科の場合、特に低年齢の子に関しては歯並びの予防も立派な予防歯科のひとつ。歯並びの予防ってなに?と思われる方も少ないと思います。
現在、小学1年生のお子様の40%は叢生(乱杭歯、八重歯)であるといわれています。
物事には必ず原因がある。遺伝的な問題、骨格的な問題もあれど、ほとんどが食習慣とそれに伴う顎運動が原因であると指摘されています。
どういうことかというと、例えば離乳食の時期にスプーンでご飯を食べさせる時にお口の中に入れて口蓋(上顎)になすりつけて食べさせていたり、お水で流し込みながら食べていたり・・・。食の欧米化、軟食化が進みただでさえ噛む回数が少なくなっているなかで、そういった自らの力で「咥えず、噛まず、飲み込まず」の繰り返しで育った食事環境で顎の発達はなかなか難しいものがあります。赤ちゃんとして生まれてきておっぱいを飲む「哺乳」といわれる行動は持って生まれた能力として備わっているため、生まれた瞬間からおっぱいを飲むことが可能です。しかし、「捕食」といわれるものを食べる行動は生まれてから獲得するスキルのため、生活環境に左右されやすいのです。
産婦人科の指導や相談のなかにも離乳食の与え方や成長の段階についてのお話があったり市区町村の定期的な検診はあると思いますが、日々の子育てが忙しく実践できなかったり、なかなかお口の中までは相談できなかったりすると思います。
お子様の成長は早いもの。まだまだ子供と思っていても、6歳には顎の成長の80%が完了してしまいます。生え替わりが始まってからではなかなか自然での成長は見込めません。
当院では、むし歯予防だけでなくお子様の年齢、歯の本数など状況に合わせて行なって欲しい注意点をお伝えし、普段のお食事について親御さんが気になっていること、心配なことを相談しながら診療を行なっております。歯並びの予防は早期の介入がすべて。お子様の歯が生えたらぜひ歯科医院を受診しましょう!
平日午前中はそんな歯並び予防には一番効果的な3歳までのお子様対象の「歯磨きリトミック」を行なっております。私も現在週に1日小児歯科で勤務をしております。12月はサンタクロースがやってくる!私もサンタクロースに変装しお子様に楽しくご来院いただけるように診察しております。むし歯のこと、歯並びのこと気になることがあれば是非ハートフル小児歯科までご連絡くださいませ。