こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。

 

前回から破折歯接着治療症例集2022①として接着治療の症例について

お話させていただいております。

 

今回は〜固定除去編〜

口腔外接着法(再植法)の術後4種間後に行う固定除去の様子などをお伝えしていきます。

 

まず前回までの流れから

破折歯の抜歯を行い、

破折部分の接着操作を行い、

再生療法(エムドゲイン)を併用し

抜歯窩へと再植します。

縫合と医療用接着剤により4週間の固定を行います

ここまでが前回までの流れです。

 

口腔外接着治療(再植法)はお口の中から口腔外に取り出し、接着操作を行い、

再度お口の中に戻すといった治療法です。

 

術式は違えど、自家歯牙移植と同じで極力外気に触れないように気をつけたり、

口腔外での操作時間が少ない方が成功率を高く維持することができます。

そのことから自家歯牙移植の際にもお伝えした口腔外の操作時間を「18分以内」に

行えるように努めています。

接着治療の場合、接着剤の硬化時間も考えねばならないため、

「18分」はかなりギリギリとなります。

そのため、ガッタパーチャ(古い根管充填材)の除去やできる限りのむし歯除去は

事前に終わらせておくことが望ましく、外科処置の前処置として根管治療をすることは

結果として接着治療の成功率を高めることだと考えております。

 

術後4週間、固定を除去した状態がこちら

4週間、固定の中に歯ブラシを通せなかったのもあり、多少の出血はありますが、

歯肉の腫れや膿もなく、下側にあった炎症も消えています。

動揺もなく、経過良好なことから生着し、再植成功と判断しました。

今後動揺の状態や歯肉の状態により仮歯に移行していきます。

 

次回は〜仮歯編〜

仮歯のうちにチェックする項目やその後の最終的な被せ物への移行の仕方などご紹介していきます。

 

保存不可能と言われた場合、

もしかしたら「保存的治療」によって治せる術があるかもしれません

抜いてしまうその前に一度ご相談ください。

あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・

医療法人社団徹心会ハートフル歯科