セラミックの取り付け方
こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は左下第一大臼歯のセラミックの取り付けについて書かせて頂きます。
前回のブログはこちらです→https://heartful-konkan.com/?p=18651&preview=true
歯科技工士さんがセラミックを作成してくれました。
まずはセラミックの適合が問題ないか確認していきます。
試適といってセラミックと歯の状態を試し入れをしていきます。
適合やセラミックの色も確認していきます。
ホワイトニングをされている方は特に白いセラミックを入れることもあります。
歯の色はセラミックの型取りの際に患者さんとよく相談してその内容を歯科技工士さんに伝えます。
今回は適合、セラミックの色も問題ありませんでした。
試し入れの際にセラミックに唾液などがついているので、そのまま取り付けるとキッチリセラミックが歯と接着できません。
そのため、セラミックを処理していきます。
セラミックを処理することと同じように歯面処理といって歯も接着しやすくするために処置をしていきます。
歯面処理はまず歯をキレイにクリーニングします。そして、なるべく乾燥した状態でセラミックを取り付けたいのでゴムのマスクのラバーダム防湿を行います。
接着しやすくするためにボンディング材を歯面に塗布します。
一定時間放置してから優しくエアーをかけます。そして、光照射器をしようして光をあてます。
セラミック処理が終わりセメントという接着材をセラミックにつけて、いよいよ歯に取り付けていきます。
セラミックが浮いてしまわないようにしっかり押さえます。
セメントはセラミックの周りに溢れるくらいがよいとのことです。
その余剰のセメントを整えます。
光を照射してセメントを硬化させます。光照射の際に熱がでるためエアーをかけて熱で歯の神経が痛まないようにします。
セメントが硬化したらラバーダムを外します。
患者さんには咬まないようにお伝えしてお口をゆすいでもらいます。
この後は咬合調整といって咬み合わせを確認します。
咬合調整が問題なかったら研磨といってセラミック専用の材料で磨いていきます。
この画像はセラミックの研磨が終わった状態です。
麻酔もしているため咬み合わせがよくわからないこともあります。
後日、咬み合わせをチェックします。
後日来院され左下の奥歯の咬むと痛みがあること、しみる症状はなくなったそうです。今後はむし歯にならないように日々の歯磨きと定期的なメインテナンスをしていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
井上貴史