こんにちは

ハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。

前回から診断編、手術編、治療編とシリーズ化して「保存的治療」の中の接着治療である口腔外接着(再植法)についてお話させていただいております。

今回は手術編。

 

前回のブログ 口腔外接着(再植法)の症例①診断編のブログはこちら。

口腔外接着(再植法)の症例①診断編

前回までで口腔内からアプローチできる感染歯質の除去が終わっています。

今回からは口腔外接着。読んで時の如く、一度抜歯を行い、口腔外で破折部位を修復し、元あった場所に戻します。

口腔外で処置できる時間が限られているため、

(詳しくは以前のブログ口腔外接着(再植法)の選択基準とは をご参照ください)

口腔外接着(再植法)の選択基準とは

前回までの口腔内でどれだけ汚染歯質を除去できるかが成功率を高める鍵だと私は考えています。

 

まずは破折歯の抜歯を行います。

 

 

その後画像は差し控えさせていただきますが、歯根についている膿の袋をきれいに除去します。

 

 

破折した歯根の戻りを確認し、しっかり戻るのが確認できたら接着操作に入ります。

 

 

まずは口腔内接着(直接法)と同じく、処理剤により歯質の処理を行います。これを行うことで汚染した歯質を除去し、接着の精度を向上させます。

 

 

次に破折部に医療用の接着剤を塗布します。粘稠度は操作時間に合わせて調整しています。

細い注射器を用いて破折部に満遍なく医療用接着剤が行き渡るよう塗布します。

その後破折した歯同士を合わせ、硬化を待ちます。

 

硬化を待っている間に抜歯した穴に残った膿の残りをきれいに搔爬(除去)します。

きれいになった抜歯窩(穴)に硬化した破折歯を戻し縫合をして当日の処置は終了です。

 

 

必要に応じて隣の歯に接着剤で固定をする場合もありますがこのまま揺れが落ち着く3〜4週間程経過をみます。

 

歯牙移植と比べて元々その場にあった歯のため、歯の戻りはよく、膿の残りがなければ揺れの改善も早いように感じます。

 

その後落ち着いたら被せ物の処置へと移行します。

 

今回の手術編はここまでになります。

次回はいよいよ治療編。被せ物が入るまでです。

 

歯根の状態、歯周組織の状態、様々な条件がクリアできて初めて接着治療は可能になります。

保存不可能と診断された方へ、もしお手伝いができるようでしたら一度ご相談ください。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科