東京デンタルショーで得たもの
こんにちは
ハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
先日、東京ビッグサイトで行われた東京デンタルショーに行ってまいりました。
デンタルショーとは様々な歯科業者が最新の医療機器をお披露目するお祭りの様なもの。
自動精算機やC A D /C A Mシステム、3Dプリンターをはじめ、様々な最新機器が展示されていました。
私が今回気になったのは3Dプリンター。今現在、歯牙移植をはじめ3Dプリンターを使う頻度が増えてきたからでしょうか。それにしてもここ数年で3Dプリンターを取り扱うメーカーが増え、歯科に進出してきている様に感じます。デジタルの時代ですね。
2019年11月16日放送の関西テレビの「にじいろジーン」でも取り上げられておりましたが、完成まで300年かかるとされていたスペイン・バルセロナの「サグラダ・ファミリア」が3Dプリンターの活躍で2026年完成が見込まれるようになったようです。地下の工房には複数台の3Dプリンターが稼働しており、工期を150年短縮した影の立役者としてクローズアップされていました。
私も以前のブログで3Dプリンターは「裏方」という認識でいるということをお話しました。舞台や演技については詳しくはありませんがいわば黒衣役。根管治療、口腔外科、セラミック治療、インプラント治療・・・花形の治療技術というよりはそれを支える役回りだと考えています。
マテリアルが進歩し、口腔内でも長期的に安定した材質が薬事を通って日本へ入ってくるのはまだまだ先になりそうですが、ビルや橋、教会が造られる時に3Dプリンターがなくてはならない存在になっているように、黒衣役がいつか主役とまではいきませんが名バイプレイヤーになる日が来るのではないかと期待して止みません。
ハートフル歯科に3Dプリンターが導入されて4年ほどになりますが、私自身もボストン研修に2017年に行かせていただいた際にフォームラボ社(3Dプリンターの会社)の見学へ行き、その将来性に驚きを覚えたことを今でも鮮明に覚えています。
そして少しずつではありますが、その感動を思い出だけではなく、日々の臨床に形にすべく模索しています。歯牙移植もその一つ。
色々な症状でお困りの患者さんに、少しでも負担の少ない治療になるためにこれからも精進していきます。