根管充填材が入っていない根管③
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
前回からのブログ①・②の続きです。
ここから本格的に治療が始まります。
2回目の根管治療を開始します。
仮封を外すと、意外と穏やかな落ち着いている感じ…
腫れもないです。
ところが、この後大きな問題点がさらに出てきます( ゚Д゚)
残っているガッタパーチャを除去して根管の清掃・消毒を行います。
すると、分岐部から…ありえないところから出血が出てきました。
黄色矢印方向に貫通していました。
患者様にはやはり歯の保存が困難な状況であることをお伝えしました。
分岐部は根と根をつなぐ要所ですから、きびしいと言わざるを得ません。
もはや、前回時で通常であれば抜歯の適応になっているわけで、何とかTRYしてみようと思っていたところ、さらにここまで状況がひどいとは想像していませんでした( ´Д`)y━・~~
患者様と再度説明して今後の治療をどうするか話し合いました。
選択肢としては
①抜歯→インプラント治療(移植は親知らずがないため適応外)
②長期保存は難しいため、どこまで保てるか保証はできないが、
MTAを使用して穿孔部を一塊で埋める。
但し、残存歯質が少ないために今後として咬合関係から歯根破折のリスクを抱えているのが現状です。
患者様は熟考の末、②を選択されました。
保存を希望されましたので、その思いに応えるべく自分にできることをやることにしました!
3回目の根管治療です。
歯肉の腫れなどはありませんでした。
仮封を外して根管内を確認していきます。
MTA充填前ですが、中は落ち着いていますね。
血の海になっていたら、どうしようかと思いましたが大丈夫そうです。
MTAセメントを使用して封鎖を行いました。
<術後レントゲン写真>
近心根には根尖病変の影はありますが、今後は土台を作り(支台築造)、上部の被せ物の処置まで行い経過観察をしていきます。
遠心の舌側根管は別途ガッタパーチャによる充填で対応する予定です。
やれることはやりました( ´∀`)
あとはうまく治ってくれることを祈るばかりです。
お疲れ様でした♪(´ε` )
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願いいたします。
本山 直樹