こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は、セラミッククラウンの治療を行った患者さんのケースについて書きたいと思います。
以前のブログです→https://heartful-konkan.com/?p=19427&preview=true

前回までは右上第二小臼歯の根管治療をしてファイバーコアの土台を立てました。その後、患者さんと相談して白い歯のセラミッククラウンの治療のため歯の形を整える形成を行いました。形成の際の注意することなどについて書きました。
今回は歯科技工士さんが作ってくれたセラミッククラウンを取り付けていきます。
セラミッククラウンの取り付けをするためには、まずは取り付ける歯の歯面清掃を行います。デンタルプラークなどの汚れが歯面に付着しているとキッチリセラミッククラウンが接着できません。そのため歯面清掃はセラミッククラウンを取り付ける前に行います。
その後、セラミッククラウンを試適と言って試し入れをしていきます。セラミッククラウンと歯の適合状態は問題ないか、歯とセラミックの間の隣接面(コンタクト)は問題ないか、セラミッククラウンの色は問題ないかなどを確認していきます。必要に応じて調整を行う場合があります。
患者さんにセラミッククラウンの形態や色などを最終確認してもらいます。患者さんの了承を頂いたら取り付けていきます。
口腔内にセラミッククラウンを入れたので唾液や血液などが付着します。そのまま取り付けてはキッチリ接着できません。そのためセラミッククラウンを処理してキレイに接着しやすくします。
セラミック処理が終わったらいよいよ取り付けになります。
セラミック専用のセメントと言ってセラミックと歯をくっつけるための接着材を使用していきます。

こちらの画像はセラミッククラウンを取り付けて余剰なセメントを歯科用器具にて除去しています。
余剰なセメントが残ると後から歯肉が腫れてしまうことがあります。
その後、セラミック専用の研磨器具にて研磨をしていきます。
患者さんに舌で触ってもらってツルツルになっているか確認してもらいます。

こちらがセラミッククラウンを取り付け終了です。
一度、使って頂き必要なら咬み合わせを調整することもあります。

今回はむし歯が大きくなり根管治療を行いました。その後にセラミック治療を行なった患者さんについて書きました。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史

医療法人社団徹心会ハートフル歯科