根管治療における仮封の重要性
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、、、
「根管治療における仮封の重要性」について
書いていきたいと思います。
仮封とは、簡単に説明しますと仮蓋のことを言います。
根尖性歯周炎の原因が細菌であることは、皆様周知の事実であるかと思います。
そのため、歯内療法と呼ばれる根管治療において根管内の細菌を減らす作業と
外部からの細菌の侵入を防ぐことは同じくらい重要なことであると考えられます。
根管治療中の細菌漏洩を防ぐ手段である仮封は最重要視される事項の一つであると言えるでしょう。根管治療が失敗する原因は根管内に細菌が侵入してしまうことであり、
また細菌は口腔内の唾液にも含まれていると言われています。
当然、唾液の侵入も根管治療の失敗につながることになります。
根管治療は、一回の処置でその全てを終えることは非常に難しく複数回かかる治療になっております。
当日の治療と次回時までの治療において唾液が根管内に侵入することを防ぐ必要があります。
治療間における歯冠漏洩を防ぐ目的で行う処置が「仮封」になります。
当院では、口腔内の湿気を吸い込むことにより固まる
「水硬性仮封材(キャビトン:GC)」を使用しています。
仮封に使用されている素材は、硬化すると頑丈になるため通常の生活で外れたり欠けたりすることは少ないです。しかし、あくまでも仮の蓋であり急な力がかかると、一部が欠けたり外れたりすることはあります。
❶食事
食事時の噛んだりする刺激によって外れたり欠けたりすることはあります。そのため、硬い食べ物などはなるべく避けるようにお願いします。
❷歯磨き
ブラッシング時に、その刺激により仮封が削れて外れてしまうことがあります。柔らかめの歯ブラシなどを使用して余計な力をかけずに磨くように注意して下さい。
❸ガムやキャラメル
仮封の天敵とも呼ばれるガムやキャラメルなどの粘着性があるお菓子も注意が必要です。
くっついて外れてしまう恐れがあるためです。
最後に、仮封が外れた時の対処法について説明しておきます。
■一部欠けただけの場合は様子見でもOKです!
仮封の少し一部が欠けただけであれば、特に慌てる必要はないと思います。
次の診察日まで様子を見ていただいて構いません。
■大部分が欠けたり、外れたりした場合は受診して下さい!
仮封が大きく欠けたり、全部外れたりしてしまった場合は
すぐに歯科医院を受診することをお勧めします。
細菌感染のリスクがあります。
仮封は治療中の歯を守るための重要な役割を担っています。
当院では、できるだけ歯を残す治療に力を入れております。
治療における一つ一つのステップにも注力して行っております。
根管治療などでお悩みの方は、是非一度ご相談下さい!
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹