しみる状態がなかなか治らない!?ホントに象牙質知覚過敏症??①
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
秋になり、少しずつ肌寒くなってきましたね。
今回は、これからの寒い季節にだんだんと現れてくる
「象牙質知覚過敏症」について書いてみたいと思います。
メンテナンスの患者様のチェックをしていと、、、
たまにこのようなことを言われます。
「冷たいものを飲むと、歯がキーンとしみたりするんですよ~」
歯ブラシの毛先が当たると、
ひどい時には激しい痛みが走るなんてことも、、、
歯磨きやうがい、冷たい飲食物、冷たい空気など、
また甘いものや酸っぱいものでも歯がしみるような症状を感じたことはありませんか?
しばらくすると痛みも落ち着いて、
元の状態に戻ったりすることもありますよね。
患者様のお口の中を確認してみると、、、
むし歯になっている感じではありません。
それなのに、しみる場合は「象牙質知覚過敏症」を疑う必要があります。
象牙質知覚過敏症とは、、、
神経が生きている歯(生活歯)において、
刺激が象牙質に過剰に伝わることにより起こる知覚の異常亢進と言われています。
エナメル質に覆われている象牙質が露出した結果として、症状が起こります。
[原因]
・歯ぎしりやくいしばりなどの強い咬合力により、
歯の根元部分のエナメル質が剥がれてしまった。
・過度な歯磨きによって歯肉が下がり、
象牙質が剥き出しの状態になってしまった。
・加齢により徐々に歯肉が下がり、
象牙質が剥き出しの状態になってしまった。
[対処法]
・やわらかい歯ブラシを使用して、歯を磨く力を弱くする。
・知覚過敏用の歯磨き粉を使用する。
・歯ぎしり防止用にナイトガードの装着を行う。
[治療法]
症状が軽度の場合は、しみる箇所にお薬を塗って
様子を見ていきます。
症状が重度で歯肉退縮が見られる場合や
象牙質が深くすり減ってしまっている場合は、
レジンと呼ばれる白いプラスチックを詰める治療を行います。
これらの処置を行うことである程度の症状は改善されます。
しかし、それでも症状の改善が見られない場合や
痛みがひどくなる場合は、神経除去治療(抜髄)を行います。
ここまでは、象牙質知覚過敏症のお話です。
しみる原因は、、、
象牙質知覚過敏症だけではありません。
もちろん、むし歯という当たり前の答えもあります。
しかし、むし歯が見当たらないのにしみることもあるというお話を
次回以降のブログで書いていきたいと思います。
乞うご期待ということで、、、
よろしくお願い致します。
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹