左下6番感染根管治療PART4-②根尖病変が大きくて、歯肉が腫れてきたら
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、
前回の左下6番の感染根管における治療症例の続きになります。
感染根管治療を開始しました。
セラミッククラウンを完全には除去せずに
隔壁として使用するために外壁はわざと残しました。
そして、ファイバーコアをある程度除去したところです。
まだ、透明のような土台の一部が残っていますね。
これもマイクロスコープがあると便利なんです。
ファイバーコアは色が白くて歯の色に近いため
なかなか境界部の判別が難しいのです。
金属製の土台は色がはっきりと異なるため、分かりやすいです。
そのため、わからないまま削っていくと
穴をあけてしまう危険性があります。
私はすぐに一旦手を止めて、
マイクロスコープを覗きながら境界部を確認して
あとは切削器具ではなく、超音波を用いて除去を試みます。
4根管確認できます。
一つ、MB根管のみガッタパーチャの下、隙間から出血が見えますね。
これがsinus tractをつくっている原因かもしれません。
拡大画像です。
その後、4根管のガッタパーチャの除去を行いました。
4根管全て根の先まで穿通しました。
初診時の腫れもすっかりなくなりましたね。
順調に治療が進んでいます。
根管の機械的拡大・清掃・消毒も終わりました。
炎症も落ち着いているため、出血も止まっています。
根管充填の準備に入っていきます。
以前の古いガッタパーチャもキレイに除去されています。
根管充填後です。
レントゲン上の根尖病変はなくなるまでには時間を要します。
感染根管の場合は1~4年と言われています。
被せ物を装着して上部の封鎖を行い、経過を確認していきます。
今後の定期的な経過観察が非常に重要ですね。
この患者様は次回、ファイバーコアによる支台築造を行い
セラミックの1Day Treatmentにより、被せ物を装着予定です。
お疲れ様でした٩( ‘ω’ )و
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹