根管治療における抗生物質と消炎鎮痛剤について①-炎症とは?-
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、
「抗生物質と消炎鎮痛剤」です。
投薬についてということで、
つまり、お薬の話になりますが話を分けて書いていくつもりです。
導入編として、「炎症」をテーマに説明させて下さい!
歯科医院を受診する動機はいくつかあると思いますが、
「痛い」「腫れた」この二つは当然、上位にランキングされてきますよね。
根の病気に関連して多いのかなと思います。
このケースの場合には症状や状態にもよりますが、
私も大体、抗生物質と消炎鎮痛剤のセットで患者様に処方します。
でも、待てよと、、、
ふと疑問に思うことがあります。
お薬が全然、効かないことがあります。
また、教育的に刷り込まれているのか
本当に抗生物質と消炎鎮痛剤をセットでコラボさせる必要あるのか…などなど
皆様、耐性菌はご存知ですか?
抗生物質を必要以上に乱用すれば薬剤耐性ができます。薬剤耐性とは、生物が自分に対して何らかの作用を持った薬剤に対して抵抗性を持ち、これらの薬剤が効かない、あるいは効きにくくなる現象のことを言います。
そもそも、歯の病気の原因は何ですか??
細菌ですよね。
根の病気も同じです!
根の病気は、正式名称として根尖性歯周炎と呼ばれます。
“炎症(Inflammation)”ですよね。
細菌が根管内に侵入して感染を起こして体の反応として炎症反応が起こるわけです。
私たちは細菌と戦い、細菌が引き起こす炎症にいつも頭を悩ませています…
戦う時は戦う相手のことをよく知ることが大事ですよね。
使える武器は何があるのか、それはどのようなものなのか知ることも大切なことです。
薬もその一つと言えますよね!
ここから本題に入っていきたいところですが、
かなり長文になってしまいますので、
この続きは次回のブログで書きたいと思います。
少し内容が難しくなりますが、ご興味のある方は是非読んでみて下さい。
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹