こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

 

今回のテーマは、、、

「根管治療と痛みについて」をテーマに

3回に分けて書いてみたいと思います。

根管治療の痛みについては

いくつかのケースが考えられますが、

3つのケースについてそれぞれ回を分けて

説明していきますね。

1.「根管治療をしても痛みが引かない…」

初診で来院される患者さんで、
このようなお話をよく聞きます。

「左下の奥歯に痛みと腫れがあり、近所の歯科医院で根管治療を半年間受けた。しかし、痛みと腫れが引かず抜歯になるかもしれないと言われた・・・」

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?

そもそも痛みの原因は何でしょうか??

答えは、

根尖性歯周炎という炎症の病気であり、

炎症の原因は細菌です。

もう少し追加の説明していきますと、

細菌がいなければ当然炎症は起こりません。

ここで皆様は疑問に思うはずです。

根管治療で細菌を除去、殺菌しているのに、
なぜ痛みがまだあるのかと…

これは、根の中が解剖学的に複雑な構造をしていることに起因していると言えます。

根管には、側枝という横に伸びている

細長い枝が多くあります。

メインの根管は清掃が可能ですが、

もし側枝に細菌が住処をつくり、

病原性を発揮していた場合、その部分は清掃が

困難になります。

殺菌もできないため成功率が下がる

大きな要因になります。

側枝はマイクロスコープを使用しても

見ることも触ることもできません…

他にも細菌のもつ強さというのもあります。

殺菌しても、栄養がなくてもしぶとく生き続ける

細菌もいます。

根管治療には、100%の治療はありません!

世界一の根管治療専門医でも

100%の成功率は難しいと言われています。

成功率も根管の状態により、当然変わります。

根の先の病気の有無、最初の根管治療なのか

再治療なのか・・・

根の先に病気がなく、最初の根管治療の場合は

成功率90%ぐらいと言われています。

根の先に病気があり、再治療の場合は

70%ぐらいと言われています。

しかし、この場合に根の先の病気が大きかったり、

また他にも穴があいているなど問題がある場合は

50%ぐらいになると言われています。

ここでさらに皆さんは疑問に思うはずです。

「治らなかったら、どうすればいいの?」

通常の根管治療、ラバーダム・マイクロスコープを使用した根管治療を行っても治癒に至らないような場合、

外科的根管治療へ移行します。

ハートフル歯科でも、

このような順序で対応しております。

外科的根管治療までを含めて、

根管治療と考えていただければと思います。

それでも、予後不良の場合は

抜歯を考えなければなりません…

もちろん、そのようにならないために

最善を尽くす努力をハートフル歯科一同、

心がけております。

最後に
根管治療をしても痛みが引かない…』と
言われる患者さんが多いのは事実です。
逆に複雑な根管形態に対して、
100%の歯科医療が難しいのも事実です。
根管治療は100%治ります、、、
ということになれば解決することでしょう。
しかし、それは世界的にも難しい。
1番大切なことは、根管治療にならないように
むし歯予防をしっかりすること。
2番目は再治療を減らし、エナメル質を守ること。
私は、統計を考えると再治療の可能性の低い
オールセラミック治療をお勧めします。
3番目に根管治療は、1回目(抜髄)が一番大切です。
1回目の根管治療をしっかり行うと
90%の成功率と言われております。
ここで再発の低い治療を受けられることが
望ましいのです。
根管治療の再治療は、予後が悪くなっていきます。
根管治療をしても痛みが引かないという
患者さんに真摯な治療を行いたいと思います。
しかし、多くの歯はまだ神経が残っていることでしょう。
「歯を救う」をテーマにブログを書いていますが、
むし歯予防、再発予防こそ歯科における最も大切なものであると考えます。
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科