こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

 

「根管治療と痛み①」の続きです。

根管治療の成功率も根管の状態により変わるという話の続きから…

根管の状態が根の先に病気があるのかないのか、

最初の根管治療なのか、再治療なのかなど根の先に病気がなく、

最初の根管治療の場合は成功率90%ぐらいと言われています。

根の先に病気があり、再治療の場合は70%ぐらいと言われています。

しかし、この場合に根の先の病気が大きかったり、

また他にも穴があいているなど問題がある場合は50%ぐらいになると言われています。

ここでさらに皆さんは疑問に思うはずです。

「治らなかったら、どうすればいいの?」

通常の根管治療、ラバーダム・マイクロスコープを使用した根管治療を行っても治癒に

至らないような場合、外科的根管治療へ移行します。

ハートフル歯科でも、このような順序で対応しております。

外科的根管治療までを含めて、根管治療と考えていただければと思います。

それでも、予後不良の場合は抜歯を考えなければなりません…

もちろん、そのようにならないために最善を尽くす努力をハートフル歯科一同、

心がけております。

最後に
根管治療をしても痛みが引かない…』と言われる患者さんが多いのは事実です。
逆に複雑な根管形態に対して、100%の歯科医療が難しいのも事実です。
根管治療は100%治ります、、、
ということになれば解決することでしょう。
しかし、それは世界的にも難しい。
1番大切なことは、根管治療にならないように
むし歯予防をしっかりすること。
2番目は再治療を減らし、エナメル質を守ること。
私は、統計を考えると再治療の可能性の低いオールセラミック治療をお勧めします。
3番目に根管治療は、1回目(抜髄)が一番大切です。
1回目の根管治療をしっかり行うと90%の成功率と言われております。
ここで再発の低い治療を受けられることが望ましいのです。
根管治療の再治療は、予後が悪くなっていきます。
根管治療をしても痛みが引かないという
患者さんに真摯な治療を行いたいと思います。
しかし、多くの歯はまだ神経が残っていることでしょう。
「歯を救う」をテーマにブログを書いていますが、
むし歯予防、再発予防こそ歯科における最も大切なものであると考えます。
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科