こんにちは!ハートフル総合歯科グループ小坂井竜也です。

今回はKY biteの実際のケースについてお話しします。

KY Biteについては

健康咬合を目指して〜KY(キー)Biteについて①〜
健康咬合を目指して!②KYバイトシステムの実際
にて詳しく紹介させてもらっていますので、一読いただけたらと思います。

おさらいになりますが、現在私は東京都日本橋開業で開業されている土屋公義先生ご考案のKY Bite(キーバイト)を用いて噛み合わせの診断をさせてもらっています。

この手法は歯がある人、ない人区別なく行える手法となります。

顎の自然な動きの中で、しっかり噛める位置、つまり「健康咬合」を求めて現在の噛み合わせとのズレを診断していきます。

今回は、歯がない人、つまり入れ歯のケースを診断していきます。

この方は、上の歯が総入れ歯だけれども、噛めないし、すぐ取れてしまうことを理由に当院にいらっしゃいました。

まずお口の様子をチェックしたのですが、上顎の骨は少なくなっており、前歯の歯肉も柔らくなっていて、難しそうなケースだな・・・と感じました。
上の総入れ歯はお口の中に入っており、引っ張ったら取れちゃうのかな・・・なんて思っていたら大間違い!

バッチリ吸盤みたいに上顎にくっついてなかなか外れませんでした。
なんとか外して形を見ても、そんな変な形でもなかったのです。

あれ?患者さんの言っていることと、口の中の入れ歯の状態は随分食い違っているなぁ・・・

次に噛み合わせを見てみると、ちょっと状況が変わります。

かちかち噛むとちょっと上の入れ歯の前歯の揺れ方が大きいことがわかり、ちょっと外れやすそうだな・・・ということがわかります。

ここでKy Biteの出番になります。

今お持ちの入れ歯をコピーして作るコピーデンチャー(今回は白)を作り、KY Biteをとります。

このコピーデンチャーは非常に便利な手法なのですが、お話ししきれないので、詳細は別の機会にお話しします。

そして咬合器に付着して診断すると・・・

なんととんでもない状態になっていました!

長くなりましたので、次回に続きます!

全ては患者さんのために!

医療法人社団徹心会ハートフル歯科