健康咬合を目指して〜KY Bite③ 噛めない入れ歯の改善⑵〜
こんにちは!ハートフル歯科総合グループ小坂井竜也です。
前回のブログの後半です!
噛めない入れ歯をKYBiteで診断しよう!という内容でしたが、あまりに衝撃が大きかったので前半、後半に分けてお話しします。
咬合診断の結果、前の入れ歯はとんでもない状態になっていました!
左の奥歯一本で噛んでいる状態です。
そもそも噛み合わせが低すぎることがわかります。
こりゃ噛めるわけがない!
でも患者さんは実際の口の中では全部の歯で噛んでいるのです!
ここからわかるのは、左の奥歯を軸として、全体的に突き上げながら噛み込んでいることがわかります。
入れ歯の吸着は吸盤をイメージしていただくとわかりやすいのですが、均一な力が加わっていればちゃんと空気が抜けてくっつきます
でもこのケースのように左奥だけ当たるケースは、当然そこを軸に入れ歯が転覆するので噛んだら吸着なんで出るわけがないのです。
さらに噛み合わせが低すぎて、前歯に突き上げている傾向も見られたのでこれでは噛めないのです・・・
でも、口の中は噛んでいるんです。
これだけでも噛んだところだけで噛み合わせを見ていくことの恐ろしさを感じます・・・
現在の入れ歯が使えない理由が診断できたら、することは明確です。
器の形自体はちゃんとしているので、この診断に使った咬合器の動きの中で、適切な高さを設定して、入れ歯を作成するだけです。
患者さんの口に入れたら、ぴったりでした!
このまま完成義歯に移行しました。
しっかり噛んでもらいましたが、落ちることなく吸着しておりました。
また、おせんべいをかじってもらっても問題なく食べることができました。
よかった!私も手応えの感じる瞬間でした。
さらに後日、嬉しい報告を頂きました!
患者さんのはお孫さんからちょっと若くなった感じがするし、笑顔も可愛くなったといってくれたそうです!
これは元々の噛み合わせが極端に下がっていたものを、適正な高さにすることにより、口元のシワがとれ張りが出て、歯も自然に見えるようになったからだと思います。
また、適正な噛み合わせになることによって、重心の位置が変わり、背筋が伸びるようになったことも考えられます。
私がこの仕事をしていてよかったな、と思う時は、こういうお話を患者さんから聞かせてもらう時です。
患者さんが幸せだと、私も素直に嬉しい!
こんなに幸せなことはないのです!
「健康咬合」を追い求めていくと、このような思いもよらぬ良い報告を聞かせてもらうことが多々あります。
だから、私はこの「健康咬合」を求めて微力ながら患者さんの幸せに貢献することを目標にしております。
合わない入れ歯でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
全ては患者さんのために!