こんにちは。
ハートフル総合歯科グループの歯科医師、本山 直樹と申します。
私は、歯内療法専門医の立場から根管治療における臨床症例を通して感じたことをブログに書い
ております。
今回のテーマは、「歯科におけるDX化」です。
今回の内容は根管治療における内容とは異なりますが、私は歯内療法学会とは別に日本臨床歯科
CADCAM学会にも所属しております。

先日、大学時代の友人に私が日本臨床歯科CADCAM学会誌(Vol.12 No.1/2024.3)に投稿した記事
を読んで感銘を受けたことを伝えられました。
自分の歯科医院にも取り組んでみたいと非常に意気込んでいたことは、記事を投稿して良かった
と思いました。
そこで、本ブログでは自分の書いた投稿記事について少し書いてみることにしました♪(´ε` )

DX(Digital Transformation)とは、デジタル技術を導入することによってビジネスや経営を変革し
て競合他社に対して優位性を持つことです。
DXとデジタル化は似たような言葉に聞こえますが、目的が明確に異なります。
デジタル化とはDXを推進するためのツールであり、
DXはデジタル技術を用いてビジネスや生活に変革や新しい価値を生み出すことが目的です。
デジタル化は技術を導入すれば簡単に達成できます。
一方、DX化はデジタル化した上でその特性を活かして、
収益につながる取り組みを継続していかなければ達成したことにはなりません。
「スタート」と「ゴール」の関係にあると言われています。

私が実際に取り組んだことは、サブカルテのデジタル化でした。
紙カルテを止めてiPadに直接書き込んだり、画像を添付して情報共有したりできるようにしまし
た。歯科治療だけではなくて、このようなことも行なっています(笑)
取り組んだきっかけは幸か不幸か私の右手首骨折でした。
当時は2020年新型コロナウイルスが世界中に感染を拡げ、未知のウイルスとして警戒するしか対
処がなかった頃でした…
骨折のため、私は3ヶ月程診療ができませんでした。゚(゚´Д`゚)゚。

サブカルテをデジタル化したことで、紙カルテによって占拠されていた保管場所が数百分の一に減
少しました。カルテの出し入れ作業もなくなり、いつでもどこでも閲覧できるメリットはストレ
スフリーと言わざるを得ないでしょう。
歯科DXを実現することは、歯科業務を仕組み化し、スタッフの負担を軽減することにつながります。
サブカルテにおけるデジタル化を標準化することによって、院内での情報共有がスムーズになりました。
目まぐるしく変化するネットワーク社会において、私たちが主役であることに変わりはなく、
いつの時代であっても人間のためのデジタルであることを切に望みます( ´㱼`)

『鞠躬尽力、死して後已まん』-諸葛孔明-
(きっきゅうじんりょくして、ししてのちやまん)
【ひたむきに己の全力を尽くし、死ぬまで止めない覚悟である】
この名言は謙虚さ、誠実さ、全力投球、後悔のない生き方、そして充実感を追求する精神を伝え
てくれる彼の卓越した哲学と人生観を示すものです。
「すべては患者様の笑顔のために」

医療法人社団徹心会ハートフル歯科