こんにちは。
ハートフル総合歯科グループの歯科医師、本山 直樹と申します。
私は、歯内療法専門医の立場から根管治療における臨床症例を通して感じたことをブログに書い
ております。
今回のテーマは、「咬筋ボトックス治療」です。
ボトックス治療は、ボツリヌス菌から抽出される「ボツリヌストキシン」というタンパク質の一
種を注射し、筋肉などの働きを緩めることで強い食いしばりや歯ぎしり、口元の緊張の緩和など
の効果を得ることができると言われています。治療効果は 2、3 日~2 週間で現れ、通常 4~6ヶ
月持続しますが、個人差があります。

咬筋ボトックス注射についての動画はこちら

ハートフル歯科でも、これから新しく取り組んでいく治療になります。
根管治療とは無関係な内容に一見思えますが、実はそんなことはありません♪(´ε` )
根管治療終了後には、補綴治療と呼ばれる被せ物を歯に装着して伵合させることで、口腔内の機
能回復を行います。そして、長期的に口腔内で機能させるためには配慮しなければならないことが
あります。私たちが歯内療法の立場から考えなければならないことは、コロナルリーケージと呼ば
れる歯冠側からの細菌漏洩です。
漏洩が起こる原因としては、①歯内療法期間中の不確実な仮封②根管封鎖の不備③支台築造・補
綴・修復における境界面の不適合や結合の緩みなどが
挙げられます。

結論として、無事に保存できた根管充填歯を長期的に
保存させるためには、質の高い歯内療法と補綴治療が
欠かせないということになります。
私たちは日常の臨床において、被せ物が破折して来院
されるケースに非常に多く遭遇します。
強い歯ぎしりや食いしばりの緩和には、美容医療で実績も多く、副作用が少なく安全性が高い咬
筋ボトックス注射が最適であるということを、先日の全体ミーティングでハートフル歯科メンバー
全員で学びました٩( ‘ω’ )و
また、土曜日のお昼休憩時間にドクターで相互実習しました…

結城先生から調剤方法を学び、実際の施術における注射部位の確認などを行いました。
ありがとうございました♪( ´θ`)
ところで、ボトックス注射の前に必ず「咬筋表面筋電計検査」を行い、咬筋の強さを測定します。
咬筋の状態を把握し、より効果的な予防や治療を行うために、また前後比較に非常に大切な検査
となります。私は左右とも成人男性の4倍以上の数値でした。゚(゚´Д`゚)゚。
自覚症状もなかったので、とても驚いています…
診療後に結城先生に咬筋ボトックス注射をしてもらいました。
感想としては、施術内容が咬筋に注射をするだけなので、施術時間が短いです。数分程度です…
次に施術時の痛みが少ないです。針を刺した時に少し痛みを感じる程度で大きな痛みを伴うこと
はありませんでした。また、施術後の大きな痛みや腫れもなく、ストレスフリーでした♪( ´▽`)
これから、ハートフル歯科における新しいものとして咬筋ボトックス注射とミュゼのホワイトニン
グが始まります。皆様、ハートフル歯科へのご来院お待ちしております。

『鞠躬尽力、死して後已まん』-諸葛孔明-
(きっきゅうじんりょくして、ししてのちやまん)
【ひたむきに己の全力を尽くし、死ぬまで止めない覚悟である】
この名言は謙虚さ、誠実さ、全力投球、後悔のない生き方、そして充実感を追求する精神を伝え
てくれる彼の卓越した哲学と人生観を示すものです。
「すべては患者様の笑顔のために」

医療法人社団徹心会ハートフル歯科