歯周外科のハンズオンセミナーに行ってきました!〜歯の移植法を紹介〜④
みなさんこんにちは
三鷹市ハートフル総合歯科の野田裕亮です
今回のシリーズは先日学んできた歯周外科治療法についてご紹介しています
前回のブログはこちらから
今回のセミナー学んだ内容は
・豚の顎を使った実習
Modified Widman Flap
Open Flap Curettage
・3Dプリンター模型を使用した歯周組織再生療法
・3Dプリンター模型を使用した歯の移植実習
・3Dプリンター模型を使用した歯肉移植実習
Langer & Langer technique
VISTA
と内容盛りだくさん
前回は歯周組織再生療法について解説しました。
今回は歯の移植について解説します。
【歯の移植法】
このブログでは何度も登場している自家歯牙移植
通称「歯の移植」
歯が欠損となった場所に親知らずをお引越しして歯の保存を図る究極の保存治療です
手術を行う口腔外科領
歯肉を扱う歯周病領域
根管治療を行う歯内領域
被せ物を扱う補綴領域
全ての領域の先にある治療
それが「歯の移植」である
そうA先生は話します
患者さんの歯をできるだけ残す
そのための治療「歯の移植」
メリット・デメリットを十分にご理解いただいた上で治療の選択をしましょう
それではアニメーションで見てみましょう
まず保存不可能歯の抜歯を行います
抜歯した穴に炎症組織があればしっかりと除去を行います
CTデータから抽出した移植歯の歯牙レプリカを抜歯した穴に試し入れし干渉部分の骨を確認します
この時まだ移植歯は抜きません
歯牙レプリカを当てて干渉していた部分の骨をドリルで切削します
インプラント用のドリルなど専用のものを使います
再度歯牙レプリカを試し入れして骨に干渉している場所がないか確認します
歯牙レプリカを入れては干渉部分の骨を削りを何回か行っていきます
歯牙レプリカが予定した場所へしっかりと入れば歯牙レプリカを使用した移植床の形成は終了です
続いて移植歯の抜歯・移植へと移行します
移植歯に負担をかけないように慎重に抜歯を行います
従来の移植の場合この移植歯を当てて移植床を作りますが
歯牙レプリカを利用しながらの移植の場合
抜いた移植歯をそのまま移植床へ移植します
生着するまでの期間、縫合固定と接着剤による二重固定を4週間行います
移植した歯は口腔外に取り出された時点で神経が死んでしまうため生着を確認したら根管治療を行います
根管治療後
土台→被せ物を入れて移植治療は終了です
歯肉を切開剥離して
ドリルによって骨の形成をします
歯牙レプリカを試し入れしながら移植床の形成が終わったところ
移植歯がピッタリと移植床に収まりました
最後は縫合固定をして終了です
歯周病でお困りの方がいらっしゃれば是非ご相談ください!
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・