インプラントと比較した歯の移植のメリットについて②
みなさんこんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮です
前回から歯の移植にフォーカスを当て、
インプラントと比較した歯牙移植の7つのメリットについてお話しています
前回は
【自然な感覚と外観】
【自己の歯を使用する】
【咀嚼力の回復】
についてお話しました。
後半戦いってみましょう
その4【骨の回復・保護】
次に骨の回復・保護というメリットです。歯の移植は骨組織の再生、
保護に役立つと考えられています。
通常歯が欠損してしまうと骨の密度は低下していきます。
歯の移植をすることで、移植歯の健全な歯根膜が骨や歯肉などの歯周組織の再生を促し、
骨を回復させると考えられています。
私も多くの移植を担当してきましたが、骨の薄かった場所に健康な骨や歯肉が
再生してくるのを目の当たりにすると人体ってすごいなといつも驚かされます。
移植した歯によって骨組織を回復、保護することは健康を維持することにつながります。
その5【将来の治療の選択肢】
続いて将来の治療の選択肢についてです。インプラント治療は先ほどもお話したとおり
フィクスチャーと周囲の骨が強固に結合してゴールとなります。
強固に結合するわけですからびくともしません。
将来矯正を考えたりした時にインプラントした歯は動かすことができません。
一方で歯の移植により残せた歯は他の歯と変わらないため、
移植後に矯正により動かすことが可能です。
そのため、10~30代の若年者で歯の欠損に悩まされている時、
インプラント以上に移植の可能性を探すべきだと私は考えています。
また、別の場所が今後抜歯となってしまい、ブリッジという選択肢を考えた場合、
インプラントとご自身の歯でブリッジを組むことはできません。
移植した歯はブリッジの土台としても機能できることが多いので、
将来の治療の選択肢を狭めないというのはとても重要なメリットだと思います。
その6【保険適応の可能性】
ここはみなさん聞きたいところだと思います。
歯の移植を保険適応内で行うために必要なこと。それは
・使用可能な「健康な親知らず」が生えているかどうか
・抜歯から移植までを同一医院で行うこと
です。
他院で抜歯した部位に親知らずを移植する場合には、保険適用外になってしまいます。
抜歯の宣告をされた時に抜いてしまえば保険適応内で歯の移植を行うことができません。
抜いてしまうその前に歯の移植を行なっている医院へご相談ください
保険適応の親知らずの移植についてのブログは別のブログもご覧ください。
今回はここまで
次回はさいご7つ目のメリットについてお話していきます
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・