みなさんこんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮です

 

今回は歯の移植にフォーカスを当て、

インプラントと比較した歯牙移植の7つのメリットについてお話していきます

 

その1【自然な感覚と外観】

まず最初のメリットは自然な感覚と外観です。

移植された歯は天然なご自身の歯なので、自然な噛み合わせや咀嚼力を復元するだけではなく、

外観的にも自然な見た目を保ちます。インプラント治療の場合多くが幅4~6ミリのフィクスチャー

と呼ばれる人工歯根を使用するため、それに伴い歯の根元が細くなります。

根元に物が詰まりやすかったり、磨きにくかったりがあるので今まで以上のセルフケアが必要となります。

 

一方、歯の移植の場合一般的には親知らずを移植することが多いですが、

その大きさは9~12ミリ程度。移植後に根管治療を行い被せ物にしなければなりませんが、

その形は元の歯そっくりに。術後のセルフケアもしやすい形に復元できることが多いです。

周囲の歯と調和し、自然な笑顔を取り戻すことができます。

 

 

その2【自己の歯を使用する】

次にご自身の歯を使用するというメリットです。歯の移植では自分自身の歯を利用するため、

他の方法と比較してより自然な感覚を得ることができます。また、アレルギーもありません。

インプラント治療でも稀ではありますがチタンアレルギーがある患者さんの場合、

インプラント手術が行えません。歯の移植は移植歯のサイズがインプラントより大きいため、

適応範囲が限られますが、自己のものの為アレルギーもなく安心して治療が行えます。

ご自身の歯を残したい!患者さんの希望に寄り添う治療と言えるでしょう

 

 

その3【咀嚼力の回復】

第3のメリットは咀嚼力の回復です。

インプラント治療の治癒後の状態はインプラントのフィクスチャー(人工歯根)と

周囲の骨が強固に結合することでゴールとされています。硬い木にネジを打った状態と似ていますね

 

一方で歯の移植は歯と骨の間に歯根膜という靱帯を介して生着します。

この歯根膜の働きは感覚受容器といい、噛んだ時の感覚や痛みを感じる重要な組織です。

これがあることで「かみごたえ」を感じることができるのです。

これはご自身の歯が残っていないと感じることができません。

移植した歯はしっかりとして咀嚼力を取り戻すことができます。

食事の選択肢は広がり、より多くの食材を咀嚼できるようになります。

 

今回はここまで

次回は残りのメリットについてお話していきます

 

あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・

医療法人社団徹心会ハートフル歯科