破折歯接着治療症例集2022
こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
いつもブログを読んでいただきましてありがとうございます。
当院にて長年、保存的治療として
・自家歯牙移植
・エクストリュージョン(歯根挺出術)
・接着治療
を多く担当させていただいております。
どれも一般的には歯の保存が難しいとされ、抜歯適応となるに歯に対して行う治療のため、
治療の適応範囲が限られ、常にリスクの高い治療を行っております。
そのなかでも自家歯牙移植やエクストリュージョンに関しては
・自家歯牙移植は問題の歯のリセット
(移植歯へ交換することで保存不可能歯の状態は一掃される)
・エクストリュージョンはフェルールの確保により破折・脱離の予防が可能
(歯根の長さが短くなるので噛み合わせのバランスをみる必要がある)
以上のことから比較的問題の解決をしやすい治療なので、
ブログでもご紹介させていただいてきました。
しかし接着治療に関してはなかなかに適応範囲が狭い!
接着治療は破折した歯根が再生して治る訳ではありません。
そのため、破折した歯を背負ったまま付き合っていけなければならないので、
亀裂部の接着剤の劣化や再破折のリスクが常にあり、歯の延命治療として
患者さんにもお伝えしなしながら治療のご紹介をしております。
もし自家歯牙移植、エクストリュージョンにより破折部が除去でき、回避できるなら
そちらの治療をお勧めしています。
それでも代わりとなる移植歯がない、エクストリュージョンで引っ張れそうにない・・・
そのような理由から接着治療のみ適応になるケースも少なくありません。
次回からはそんな接着治療の症例をご紹介します。
接着治療の症例をご紹介する前に、
以前の接着治療についてのブログをお読みいただくことをお勧めします。
「保存的治療」における接着治療とは①
「保存的治療」における接着治療とは②
「保存的治療」における接着治療とは③
「保存的治療」における接着治療とは④
保存不可能と言われた場合、
もしかしたら「保存的治療」によって治せる術があるかもしれません
抜いてしまうその前に一度ご相談ください。
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・