歯牙移植の治療の流れ
こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
今回のシリーズは症例集ではなく、当院の「保存的治療」についてお話しさせていただいております。
前回から「保存的治療」における歯牙移植についてお話しております。
前回は「インプラントにない歯牙移植のメリットとは」についてお話させていただきました。
前回のブログはこちら
今回は歯牙移植の流れについてお話させていただきます。
外科処置のため出血の場面もあるかと思いますのでご覧になる方はお気をつけください。
以前掲載したブログからの症例となりますので、他の症例をご覧になりたい方は
今後「歯牙移植症例集」をU Pしていきたいと思っておりますので、
そちらをお待ちいただければ幸いです。
歯牙移植の流れ
患者さんには
第1章「歯牙移植の手術」
第2章「根管治療」
第3章「被せ物の治療」
必ず第3章まで必要なこと、またそれぞれの章に移る前に動揺度の状態、
歯肉の治癒の状態、レントゲン検査など、移っていいかの評価を必ず行っていると伝えています。
各項目の細かい流れについては以前の歯牙移植のブログを見ていただいた方が細かく
書かせていただいているのでお分かりいただきやすいかと思います。
ブログ内の検索に「歯牙移植」と入力してもらうかT A Gにて「Dr.野田」「歯牙移植」を
押していただければ他のブログを見ることができます。
ここで皆さんに気をつけていただきたいこと。
他の治療もそうですが、
特に移植治療を始めたら中断をしないこと!
例えば保険で歯牙移植を行う場合、現在では抜歯後歯牙移植のみ保険適応となりますが、
抜歯をしてから来院が途絶えてしまた場合、その部分は欠損という扱いになり、
保険適応ができなくなります。
また、移植歯は口腔外に摘出された時点で神経が死んでしまいます。
そのため感染を起こさないように移植歯は根管治療が必要になりますが、
歯牙移植の手術後に来院が途絶えてしまった場合、移植歯から毒素が出てきてしまい、
せっかく生着した歯周組織の破壊に転じてしまいます。
体調不良や急なお仕事で治療のご予定が変わってしまうことに関しては大きな差はないと思いますが、
第3章までの治療期間およそ3〜5ヶ月は転勤・引っ越し・妊娠・出産などでの治療の中断は
オススメできません。
そういった点も踏まえて治療計画を立てることが必要だと考えます。
次回は「歯牙移植の条件 歯牙移植に向く人向かない人」についてお話していきます。
あなたの歯が一本でも多く残せますように・・・