こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

今回は、「差し歯がぐらぐら!実は歯根が折れていた…」ということで口腔内接着治療について書いていきたいと思います。

症例です。

62才 女性

右上1番

この患者様は、定期検診におけるメインテナンスを行なっている際に、患者様より上顎の前歯の差し歯がグラグラすると仰られていたので、口腔内を確認してみますと確かに差し歯が根元から揺れているような状態でした。

このような場合、私の経験則から破折を疑いました。

上顎の前歯の差し歯は、よく見かけるんですよね…

次回時に差し歯を除去して、実際に中を確認することになりました。

治療を行うために、日を改めて来院して下さいました。

すると、患者様より「先生、昨日歯が外れました…」と開口一番言われました。

やっぱり、外れてしまったか…と思いましたが、外す手間がなくなり、無駄に歯質を傷つけることもなくなったので結果オーライと前向きに捉えることにしました٩( ᐛ )و

キレイに外れています。

むし歯で中は黒いですが、意外と歯質残っているなと感じました。

しかし、残念なことに唇側部分で破折していることがはっきりとマイクロスコープによる拡大顕微鏡下で分かります。

黄色線で割れていますね。

さて、どうしましょうか?

破折深度が割と浅かったので、スーパーボンドを破折面と歯根に流し込み、接着剤とファイバーコアを用いて支台築造を行うことにしました。

拡大画像です。

その後、仮歯作製してセメントで仮着まで行いました。

上下の噛み合わせを確認しました。

最終的な被せ物を保険内で行うか、自費のセラミック治療で行うかについて、お悩みでしたので後日治療計画の確認のために患者様と打ち合わせすることにしました。

今回のまとめとしては、前歯の差し歯は、強い力が一度かかると歯根破折が起きることがあります。もう少しお話しますと、金属のコアと呼ばれる心棒が差し歯を支えているわけですが、強い力によって金属製のコアがクサビ効果で歯根破折を招いてしまうわけです。

この患者様は、治療計画の打ち合わせの結果、次回時において歯牙に異常が認められなければ保険内診療で認められている前装冠の型取りになりました(๑>◡<๑)

お疲れ様でした。

今日も一日頑張りましょう!

“すべては患者様の笑顔のために”

今後ともよろしくお願い致します。

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科