こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は左上の奥歯のむし歯治療についての内容を書きたいと思います。
前回のブログです→https://heartful-konkan.com/blog/19772

この患者さんはメインテナンスにて定期検診を受診の際に左上第二大臼歯の舌で触ると段差が気になり治療となりました。
以前治療されたメタルインレーという修復物が入っている歯です。メタルインレーと歯質の間に段差があり隙間になっていました。
痛みなどの症状はありませんでした。
今回は麻酔をしてメタルインレーを除去して、むし歯を実際に除去していく内容を書こうと思います。
最後までお読み頂けたら幸いです。
それでは、むし歯の治療についてです。
まずはなるべくむし歯治療中に患者さんに痛みや不快感がないように麻酔を行います。
麻酔が効くまで時間をおいてから治療を開始します。
以前治療されたメタルインレーを除去していきます。

この画像は、実際に左上第二大臼歯のメタルインレーを除去しているところです。
歯科用回転切削器具にてメタルを除去しています。
麻酔をキッチリ効かせていますので痛みはありません。
金属のメタルインレーを除去しているため多少はひびく様な振動があるかも知れません。
痛みや不快感が強い様でしたら麻酔の追加や休憩しながら治療を進めていきます。
今回の患者さんは特に問題なく治療が進んでいきました。
メタルインレーを除去すると…

メタルインレーの下がむし歯になっていました。
白く見えるのはセメントというメタルインレーと歯質をつける接着材です。
今回は特に隣接面(歯と歯の間)の部分がむし歯になり歯質がグニュグニュと柔らかくなっていました。
歯質も変色している部分もありました。
隣接面は特にむし歯が進行しやすい部分です。
隣接面は歯ブラシがなかなか届かない部位です。
そのためむし歯も進行していきます。
毎日の歯磨きと隣接面はデンタルフロスを通して、むし歯の原因のバイオフィルムを除去していくことが重要です。
今回は左上第二大臼歯のメタルインレーの除去について書かせて頂きました。
強い症状がなくてもメタルインレーの下がむし歯になっていました。
この後はセメントを慎重に除去してむし歯を取っていきます。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史

医療法人社団徹心会ハートフル歯科