こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は左上第二大臼歯のむし歯治療についての内容を書きたいと思います。
前回のブログです→https://heartful-konkan.com/?p=19777&preview=true

前回はメタルインレーを除去すると中にむし歯がありました。
特に隣接面といって歯と歯の間の部分がむし歯が広がっていました。
今回はセメントを除去からです。
今回のケースはセメントの下にもむし歯がある可能性が高いため、まずはセメントを除去してむし歯の状況を確認します。

こちらはセメントを除去しているものです。
セメントがあるとむし歯の進行状況は分かりにくいためなるべくセメントのみ除去しています。

セメントを除去していくとやはり隣接面にむし歯が広がっていました。
やはり特に隣接面の歯質が変色していました。
セメントを除去するとむし歯の全体像が見えてきました。
この後、むし歯を除去していきます。

歯科用回転切削器具の先をラウンドバーといって先が丸いものに変えます。
このラウンドバーも大きさによって何種類かあります。
むし歯の大きさによって選択していきます。
むし歯の範囲が大きい場合は大きめのラウンドバーを選択することがあります。
むし歯になっている部分を除去します。
なるべく健康な歯質を削らない様に細心の注意をしてむし歯を取り除いていきます。
特に歯と歯の間のむし歯は歯の神経(歯髄)が近くなっています。歯髄が出ないように機をつけます。
歯髄が露出する露髄した場合は根管治療をしないといけない可能性があります。
むし歯がかなり深い場合には歯科用回転切削器具ではなくスプーンエキスカベータでむし歯を除去します。

こちらの画像は手用器具のエキスキスカベータを使用して歯質の硬さを確認します。

健康な歯質は硬いです。

むし歯になった歯はとても柔らかいです。

今回のケースは健康な硬い歯質でした。

今回は左上第二大臼歯のむし歯の除去について書かせて頂きました。

今後ともよろしくお願いします。

井上貴史

医療法人社団徹心会ハートフル歯科