第二大臼歯のセラミック治療
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回も、左下の歯の詰め物が欠けて来院された患者様のセラミック治療の続きについてのケースについて書きたいと思います。
前回までは、歯科麻酔をしてむし歯除去、むし歯が深く術後の痛みやしみるなどの症状予防にコーティングをしてセラミックインレーの形成までを書かせて頂きました。
その後、歯科技工士さんにセラミックインレーを作製してもらいました。
作製後のセラミックインレーをむし歯治療が終わった歯に取り付けていきます。
歯にセラミックインレーを取り付けるために重要になってくるのが、やはり歯を乾燥させることです。
湿っている口腔内の歯を乾燥するのは難しいです。
なるべく乾燥した状態でセラミックを取り付けるためにラバーダム防湿といってゴムのマスクをつけます。ZOOと呼ばれるホース状の防湿装置を使用することもあります。
乾燥した状態でセラミッックを歯に取り付けないといけません。
それは、接着が適切に行われないとセラミックが外れるなど、セラミック治療が失敗してしまう恐れがあります。
そのために、ラバーダム防湿は重要です。
ラバーダム防湿後、なるべく乾燥した状態ができたらセラミックを取り付ける準備をしていきます。
セラミックを取り付けるために歯面にボンディング材を塗っていきます。
その後、一定時間待ってからエアーをかけます。
そして、光照射を行います。
次はセラミックと歯を接着させるために歯科用セメントをつけてつけます。
セラミックに歯科用セメントをつけて歯面に取り付けていきます。
浮かないように注意をしながらセラミックインレーを装着します。
セラミックインレーの周りからセメントが溢れてくるため、余分なセメントを排除します。
余分なセメントがある程度取れたら光照射を行い硬化させます。
この治療している歯には歯髄といって神経が生きている場合があります。
光照射の熱を歯に一定以上当てすぎると歯髄にダメージが加わる可能性があります。
そのために、光照射の際には熱が出ることを抑えるためエアーをかけて冷やしながら照射していきます。光照射が終わりセメントの硬化が確認できたらラバーダムを外します。
まだ咬み合わせの調整をする前なので、患者様には強く咬まないようお声がけします。
今回はセラミックインレーの取り付けについて書かせて頂きました。
やはりセラミックを取り付ける際にはなるべく乾燥した状態が必要です。
患者様の歯の状態によってはラバーダム防湿が難しい場合があります。
この後は咬み合わせをチェックしていきます。
さぁ、今日も一日頑張りましょう！
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹
