噛むと痛い、そんな時はクラックを疑いましょう!?クラックをセラミック修復で治療しました!!
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回のテーマは、、、
「クラック」です!
クラックとは、歯冠部分に入る「ヒビ」「亀裂」のことを言います。
外傷や歯ぎしり、食いしばりなどにより、歯牙にかかる噛み合わせの負荷で歯に負担がかかり小さなヒビがどんどんと深くなる場合があります。
今回の患者様は、数年前に右下7番にセラミックインレーの詰め物によるむし歯治療を行いました。
ところが、最近になって噛んだ時の痛み、咬合痛が起こるようになりました。
そこで、歯牙の状態を確認することにしました。
<術前レントゲン写真>
<術前口腔内写真>
セラミックインレーと歯牙の不適を認めます。
そして、咬合面ものっぺりとしていますね、、、
また、歯冠側から歯根方向に向かって縦線が確認できます。
黄色矢印部分はクラックになります。
治療計画としては、
クラックの深度を確認してクラックを含めた付近の咬頭を被覆する形アンレータイプを考えています。
自覚症状が咬合痛のみですが、今後さらなる症状の悪化が認められるようになれば抜髄治療も視野に入れていく必要があることを患者様には事前に説明させていただきました。
セラミックアンレーの形成途中段階です。
クラック部分をもう少し下方向まで覆うように形成を追加することにしました。
セラミック形成後デザイン画面です。
治療計画どおり、予定していた形態へ形成しました。
クラック部分を含む遠心頬側咬頭を被覆するアンレー形成を行いました。
噛み合わせのドッキング状態です。
対合歯の上顎における口蓋側咬頭が患歯である下顎の咬合面中央部に噛み込んでいますね。
これは咬合力がかかりますね、、、
しかし、まだセラミックの厚みが確保できるだけのスペースは作れそうなのでホッと一安心しました( ´∀`)
セラミックアンレーのデザイン後です。
セラミックアンレーの試適になります。
マテリアル(材料)はe-maxセラミックを選択しました。
このあと接着操作を行い、無事に治療終了となりました。
今後は咬合や疼痛などの経過観察になります。
この患者様は元々、口腔内に夜間装着する歯ぎしり防止のために
ナイトガードと呼ばれるマウスピースを入れていただいております。
クラック症例は難しいです、、、(*´꒳`*)
でも、これからも一つ一つ頑張っていきたいと思います!
お疲れ様でした。
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹