右上の第一小臼歯のむし歯治療②
こんにちは
ハートフル総合歯科グループの歯科医師井上貴史と申します。
今回は、右上の第一小臼歯のむし歯治療を行った患者さんのケースについて書きたいと思います。
前回のブログです→https://heartful-konkan.com/?p=19482&preview=true
右上第一小臼歯の歯質と以前修復した詰め物が欠けて隙間になっていてむし歯治療について書きました。CR(コンポジットレジン)を除去すると中でむし歯になり広がっていました。
健康な歯質の硬さは硬いです。
むし歯に感染した歯質は柔らかくなっています。
健康な硬い歯質になるまで感染歯質を除去します。
こちらは歯科用器具のエキスカでむし歯が除去できているか確認しています。
この際に柔らかい感染歯質があれば再度感染歯質を除去します。
硬い健全な歯質であればむし歯に除去は終了です。
今回のケースは硬い歯質が確認できたのでむし歯の除去は終了としました。
こちらがむし歯を除去した状態です。
むし歯を除去すると歯の神経(歯髄)に近いほどむし歯がありました。
このままセラミック修復すると痛みが出る可能性があります。
そのために裏層をします。裏層はむし歯が深い部分にコーティングをします。
術後になるべくしみる症状や咬合痛などの症状が内容に裏層を行います。
裏層はCR(コンポジットレジン/合意性樹脂)で行います。
歯面が湿っているとCRがキッチリ接着しないためよく乾燥させます。
その後、CRと歯質がしっかり接着するようにボンディングという接着材を塗布します。その後、流れの良いフロータイプのCRを充填します。そして、歯科用光照射器を使用して光を照射します。光を照射後CRが硬化していることを確認して裏層は終了です。
今回は右上第一小臼歯のむし歯を取り除き、その後の処置としてCRにて裏層について書かせて頂きました。
なるべく術後にしみる症状などの不快感が起こらないように裏層はとても大切です。
今後ともよろしくお願いします。
井上貴史