ブリッジが装着されている支台歯が根の病気になった場合①
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、
「ブリッジが装着されている支台歯が根の病気になった」場合のお話です。
歯を失ってしまった場合に、代わりの歯を考える場合に選択肢としては3つあります。
インプラント、ブリッジ、入れ歯です。今回はブリッジが装着されている支えになっている歯が根の病気になってしまった場合についてのお話です。
ブリッジとは、失った歯があった部分の左右に生えている歯を支柱として「橋」をかけるように人工の歯を入れる治療法のことを言います。
ブリッジには清掃性の面からもダミーの歯と自分の歯の間には食べ物のカスなどが入り込みやすく、不衛生な環境を作りやすいという欠点があります。
歯間ブラシやフロスなどできちんと清掃を心がけて清潔に保つ必要があります。
私は個人的にはあまりブリッジや入れ歯を好んで推奨していません。両者には欠点が多いからです。
保険診療で行えることは非常に素晴らしいことでありますが、将来的な側面から長期でしっかり噛むということを考えれば疑問符がつきます。
今回のようにブリッジを支えている歯にトラブルが起これば、その都度ブリッジを壊さなければ対応できないことは患者様リスクが高いのではないでしょうか?
症例によってはブリッジを外さずに外科的処置として歯根端切除術で対応できるケースも存在します。
ここからは私の持論です。
これは患者様と相談してからのお話になりますが、私は根の治療が終わった段階で歯を再度作る場合にはブリッジを止めて、
既に失われている部分にはインプラントを、支えていた歯に対しては単独での歯をお勧めしています。
もちろん、これはあくまで提案ですから、最終的な意思決定は患者様にお任せしております。
より良い形での長期予後が認められる治療を行うことが私たちの責任であると考えているからです。
さてと前置きが長くなってしまい、申し訳ありません(笑)
症例を見ていきましょう!
55才 女性
右上1・2番において1〜2週間前から歯肉の腫れとおできのようなものができて
違和感を感じてかかりつけの歯科医院を来院したところ、
根の先に膿が溜まっていてマイクロスコープやCBCTのような機器を有している歯科医院に行くことを勧められたそうです。
術前レントゲン写真です。
右上1・2番の根尖を取り囲むようにレントゲン透過像(根尖病変)が認められますね。
右上1番は黄色の丸印、右上2番は赤色の丸印になります。
初診時は状態の確認と今後の治療予定についての説明を行いました。
今後の治療の続きは、また次回のブログで書かせていただきますね( ^∀^)
今日も一日頑張りましょう!
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹