こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科の本山です。

今回は前回に引き続き第3回症例検討会が
行われましたので、そのことについて
書きたいと思います。

今回は、前回の続きということで
井上先生が「機械的拡大」について
プレゼンテーションしてくれました。

それでは、井上先生よろしくお願いします。

こんにちは。

三鷹市 ハートフル歯科 
歯科医師 井上 貴史です。

今回も機械的拡大をテーマに発表しました。
特に今回は根管治療用の器具、機器を使用した
細菌、軟化象牙質除去について話しました。

根管治療の拡大では、
主にファイルと呼ばれる針のようなもので
治療を行います。

   

歯根形態はストレートなものもあれば、
弯曲(曲がっているもの)している
ものもあります。

歯根の解剖学的形態やレントゲン画像から
診査・診断のもと歯根形態を確認し、
器具を選びます。

一般的に根管治療では
Kファイルと呼ばれる針のようなもので
根管や根尖の細菌の除去を行います。

歯内療法専門医の先生も器具操作において
根尖孔の近接する最後の数mmが重要と言います。

ハートフル歯科では症例によって
ファイルを使い分けています。

歯根形態が弯曲している時や
根管が閉鎖しているケースには、
C+ファイルを使用しています。

   

C+ファイルの特徴としては、
Kファイルと同じ四角い断面で、
先端が尖った形状になっています。

●先端部に大きな角度を付与しているので、
 先端部の変形が少ない。
●通常のKファイルに比べ垂直圧に対する
 抵抗が強く曲がりにくいため、
 先端方向に力が伝わりやすい。
●細い根管での狭窄・閉塞部穿通が
 容易になります。

その他にNiTiファイルというものがあります。

   

利点としては、
・ 時間短縮
・ 術者の疲労軽減
・ スムースで均一な拡大
・弯曲根管のマネージメント

ハートフル歯科では歯根形態、根管形態によって
さまざまな器具を使用して、
細菌の除去に努めています。

井上先生、ありがとうございました。
前回もお伝えしましたが、
機械的拡大は根管治療において
非常に重要なところです。

機械的拡大をしっかりと行うことは
根の病気を早く治すための近道と
言えるのではないでしょうか。

“すべては患者様の笑顔のために”

次回は、野田先生の「化学的洗浄」です。

今後とも、よろしくお願い致します。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科