こんにちは。

東京都三鷹市ハートフル歯科
歯科医師の本山です。

この度、”根管治療を極める!!
~さらなる高みを目指して~”と題しまして、
ブログを始めさせていただくことになりました。

私も歯科医師になって8年、
ハートフル歯科に来て3年が経ちました。

先日、厚生労働省認定 臨床研修指導医の
資格を取得させていただきましたが、
日々の臨床の中で自分の勉強不足を
常に感じている毎日です。

歯科の治療の中には、
むし歯の治療などいろいろな治療がありますが、
根の治療でお悩みの患者さんが
とても多いということを感じております。

ハートフル歯科でも、
この度各分野の専門性を高めていく流れの中で、
昨年の9月末に理事長より声をかけていただき、
私はエンド(根管治療)部門のリーダーとして
抜擢される運びとなりました。

我が国における根管治療後に生ずる
根尖性歯周組織炎の罹患率は、
様々な理由により残念ながら
先進国の中でも群を抜いて高いのが
現状です。

しかしながら、適確な診査・診断を基にして
コンセプトのある治療を行えば
かなり高い確率でそのような病気を
治すことができるのです。

歯内療法の最先端をゆく、
ヨーロッパやアメリカでのスタンダードな
治療を積極的に取り入れ、
ハートフル歯科でも欧米の標準的な設備を整え、
ラバーダムやマイクロスコープ、CTなどを
用いて日々の診療に努めております。

しかし、日米間の歯内療法臨床における格差は、
どの切り口から見ても小さいとはいえません。

ここで少しマイクロスコープの歴史について
ふれてみたいと思います。

口の中は狭く視野も悪いため、
今までの歯科では見えないため、
手探りや勘にたよっていた治療が
行われていました。

治療の精度が悪いため、
虫歯の再発や治療の予知性が悪く
歯を失う場合も少なくありませんでした。

近年、マイクロスコープの登場により、
高倍率での治療が可能になり拡大視しているので、
より確実性の高い治療ができるように
なってきました。

最近はMinimal Intervention(MI)が注目され
最小限の侵襲で出来るだけ削らずに
歯を残す治療が主流になって来ています。

マイクロスコープを使った治療も
そんな時代を象徴する
最先端の歯科治療です。

しかし、歯科用マイクロスコープは
高価な機械であるため、日本の歯科医院において、
あまり普及していないのが
現状となっております。(約2%)

顕微鏡手術の歯科における導入の歴史的な経緯は、
アメリカのペンシルバニア大学のキム教授が
歯内医療法学(根管治療)分野で開始されました。

今から約18年位前(1992年)のことです。

そして現在に至っては、
歯内療法で最も権威のある
AEA(アメリカ歯内療法学会)が、
8年前から歯内療法の専門医と
その教育機関に対して、
顕微鏡診療研修と使用の義務化の通達を出し、
その結果アメリカでは歯内療法専門医の99%が
顕微鏡診療を行う実態となりました。

法律でマイクロスコープの設置義務が
あるということは、
肉眼での治療では限界があるということを
示しているように感じます。

そこで、ハートフル歯科でも
さらなるレベルアップを
図るために、理事長よりペンシルバニア大学の
歯内療法コース
(PENN ENDO STUDY CLUB IN JAPAN)への
参加のお話をいただきました。  

                        

                            
                
ペンシルバニア大学は米国で最も古い
歯内療法学科の一つで、
米国歯内療法学の父といわれる
Louis I. Grossman教授によって創設されました。

ペンシルバニア大学歯内療法学科は
この分野で最も進んだ教育機関であると考えられ、
全米はもとより世界中から優秀な歯科医師が教育、
トレーニングコースを受けにその門をたたきます。

PENN ENDO STUDY CLUB IN JAPANは、
ペンシルバニア大学で歯内療法のトレーニングを
受けた石井先生と牛窪先生主宰の
ペンシルバニア大学歯内療法学科との
コラボレーションプログラムです。

但し、この教育プログラムは
誰でも参加できるものではありません。
1年間のコースなのですが、
毎年参加できるのは8名のみであり、
毎年日本全国から多くの歯科医師の方が
応募してくるため、
コースに参加するにあたって面接を
受けなければなりません。

来期のコースに、チャレンジするつもりです!

現在、そのための準備をしているところです。

    

根管治療の道を極めるために、
邁進する覚悟はできています!!

ハートフル歯科に来院してくださる患者さんや
メンバーの期待に応えるためにも、
まずはこの1年、
根管治療関係の講習会などに積極的に参加し、
根管治療一色でいきたいと思っております。

「すべては、患者さんのために」

最後に、今回このような機会を与えて下さった
理事長、ミナ先生、メンバーの皆さんに
心より感謝いたします。

今後とも、よろしくお願い致します。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科