こんにちは

ハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。

前回から入れ歯のお話をさせていただいていますが、

今回は入れ歯の話第2弾。「コピーデンチャー」のメリット、オススメの方についてお話します。

 

前回はコピーデンチャーって何?

というお話をしました。

前回のブログはこちら

https://heartful-konkan.com/blog/14924

 

左:コピーデンチャー

右:現在使っている義歯(歯が抜けてしまって部分入れ歯を総入れ歯に改造したもの)

 

今回は従来の入れ歯の作り方と比較した良さについてお話していきたいと思います。

コピーデンチャーのメリット

・現在使用している入れ歯を削ったり調整したりしないのですぐに元の入れ歯に戻ることができる。

・コピーデンチャーの調整時におおよその完成形の噛んだ感覚や取り外しの感覚がわかる。

・新しい入れ歯のスペアとして持っておくことができる。

・現在の入れ歯と比べての改善点が比較しやすい。

・型取りが苦手な患者さんでもお口の中の型取りは1回で済む

・技工士さんが旧義歯の情報を得やすいので人工歯の大きさや形も再現しやすい。

 

他にもメリットはいろいろありますが、患者さんが感じやすいメリットとしてはこんなところでしょうか。

全く初めて入れ歯をつくる患者さんは元の入れ歯があるわけではないので、

コピーデンチャーを作ることができませんが、噛めない入れ歯、痛い入れ歯などあればそれをコピーして改善していくことで新義歯を製作していくことができます。

見た目はあくまで治療用のものなので歯の部分もピンク色をしていますが、実際にお食事での感覚を確かめてもらうために、調整したコピーデンチャーを次回まで持って帰って使ってもらうこともできます。(コピーデンチャーの歯の部分を白色にすることも可能です。)

こういったことができるのはコピーデンチャーのメリットであり、従来の治療法ではできない良さだと私は思います。

 

お口の中にコピーデンチャーを入れた状態。

(歯の先端に気泡が入っています。見栄えが悪く申し訳ありません)

 

コピーデンチャーというと現在の入れ歯と全く同じものができると想像される方もいらっしゃると思いますが、そこから改造をしていきます。

噛み合わせのバランスを回復したり、入れ歯の吸着(外れにくさ)を改善したりはコピーデンチャーの得意とするところです。

オーダーメイドの入れ歯を作るといったところでしょうか。

 

こんな方にコピーデンチャーは向いています

・今の入れ歯が合っていなく、ずっと歯科医院で調整をしてもらっている方

・昔入れ歯を作るとき大変な思いをして作ったので合わなくなっても新しいものを作るのを躊躇っている方

・型取りが苦手で入れ歯を作るのが苦手だという方

・今の入れ歯に満足していて、なるべく今と同じような形で新しい入れ歯が欲しいとき

 

こういった方にはコピーデンチャーでの入れ歯製作がオススメです。

是非該当するかもという方はご相談ください。

 

次回は当院で行っているデジタルコピーデンチャーについてお話します。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科