歯を救うために-特別編-(17)GIVE&TAKEを読んで
こんにちは。
ハートフル歯科のドクターM
本山です。
今回は、、、
先日、下田先生から一冊の本を薦めてもらいました。
「GIVE&TAKE」(アダム・グラント著)
このタイトルをみてギブよりもテイクがいいなぁと思っているのは私だけでしょうか…笑
ところが、
実際にこの本を読んでみると共感することがとても多くて、いろいろな意味で反省しました…(泣)
まず最初に、著者の根底にあるのは
「ギバー(与える人)」「テイカー(受け取る人)」「マッチャー(バランスをとる人)」という人間の思考と行動の三類型です。
「ギバー」「テイカー」「マッチャー」について簡単に紹介します。
・ギバー
人に惜しみなく与える人。
自分を犠牲にしてまで人に尽くす自己犠牲型のギバーと相手によって自分のスタンスを変化させる
他者志向型ギバーがいる。
・テイカー
真っ先に自分の利益を優先させる人。
与えるより受け取ることの方が多くなるように行動する人。
愛想が良く気前が良いテイカーもいる。
長期的に見て自分がどれだけ受け取れるかで判断する。
・マッチャー
損得のバランスを考える人。
相手によって自分のスタンスを変えていく。
相手がギバーならギバーとして振る舞い、相手がテイカーならテイカーとして振る舞う。
与える量と受け取る量の一致を目指す。
この本を読んで一言でまとめると、「ギバーこそが成功する」ということです。
そして、成功するギバーは「自己犠牲」ではなく、「他者志向性」をもっていると書かれています。
他者志向性とは、
チームで仕事をする時に自分の取り分を心配するのではなく、みんなの幸せのために
高い成果を出す、そこに目的を設定するということです。
私には最近の話題にあるラグビーの「ONE TEAM(=ワンチーム)」が頭にふと浮かびました。
ラグビー日本代表は、今回の大会において準々決勝で敗れましたが、初のベスト8進出という歴史的な快挙を成し遂げました。
外国出身も多く、さまざまな文化を持つ選手たちが強く結束した「ONE TEAM」になることで、
体格で勝る強豪と互角以上に渡り合えることを世界に示すとともに、さらなる躍進の可能性を示しました。
「ONE TEAM」はギバーの集合体である…
そんな気もしてきます。
ここで、「ギバーこそが成功する」とあります。
しかし、ギバーにも成功するギバーと成功しないギバーがいます。
本の中にリンカーンの話があるのですが、実はリンカーンは希代のギバーだったそうです。
選挙ではあろうことか他陣営を応援し、落選することもありました。
しかし歴史に残るアメリカ大統領になった…
成功するギバーは他者に与えるだけではありません。
他者の視点でものを見て、全体を大きくすることを考えます。
それと同時に自分の利益も考え、両者に利益が生まれる関係を目指します。
結果、最後には大きく成功するというわけです。
リンカーンが他陣営を応援したのは、
自分の政策を実現しアメリカをより良くするためだったと考えられます。
患者様のお口の健康を考えて
人の笑顔がたくさん見えるようにギバーになりたい!
私は自分の中にあるギバーをどんどん大きくしていこうと決めました。
今後、仕事での成功や豊かな人生を手に入れるために、
仕事上においてもギバーになる価値は十分あると考えさせられる一冊でした。
“すべては患者様の笑顔のために”
今後ともよろしくお願い致します。
本山 直樹