こんにちは。

ハートフル歯科のドクターM

本山です。

今回のテーマは、「ルートエクストルージョン」です。

ルートエクストルージョンとは、歯質の確保を行うための治療法です。

つまり、歯を残せる可能性のある治療法であり、抜歯を回避できる治療法と言えます。

当院では主にワイヤーを用いた矯正的挺出を行っております。

ルートエクストルージョン??

なかなかイメージが難しいので、もう少し具体例を挙げて説明していきますね(*´σー`)エヘヘ

「被せ物が外れてしまった…」

歯科医院に来院される動機の一つによく挙げられると思います。

今回は、被せ物が土台から脱離した状態で来院された患者様についてのお話です。

口腔内に残っている歯に対して残存歯質が少なく、歯肉縁下と呼ばれる状態にあり、

再度被せ物を作製するにあたっては接着操作の面で非常にシビアな場合にどのように救歯していくのかを考える内容になっています。

症例です。

36才 男性

右上3番の前装冠がコア(土台)ごと脱離しました。

脱離した場合は残っている歯に問題がなく、脱離した被せ物が元の位置に戻れば再装着します。しかし、残っている歯の状態が悪くて歯肉が歯を覆ってしまった場合、歯肉縁下からの補綴物(被せ物)を作製することになります。その場合、歯肉からの滲出液や血液のコントロールは困難であり、歯と補綴物の接着阻害が起こります。そのため、隙間から細菌が入ってしまいます。むし歯をつくり、結果として補綴物の脱離を引き起こします。
このような状態は通常、抜歯の適応になります。

しかし、諦めないで下さい!

諦めたらそこで試合終了です…o(^▽^)o

歯を残すためには歯を歯肉縁上に引っ張り出す処置としてルートエクストル―ジョン(歯の挺出)を行えば歯を残すことも可能かもしれません。

但し、当然その歯の状態に左右されます。全ての歯に対して適応になるとは限らないことはご了承下さい。

術前における口腔内写真です。

術前レントゲン写真です。

ワイヤーを用いて矯正的挺出を行なっています。

根が持ち上げられているのが分かります。

開始直後から歯の移動が起こっていることがレントゲン写真より確認できます。

術前と比較して動いているのがよく分かりますね♪( ´▽`)

但し、この状態の位置までにある程度の期間はかかります。

矯正的挺出後は歯肉の後戻りがないようにAPF(歯肉弁根尖測移動術)と呼ばれる外科処置を行います。そして、歯肉の回復を待って最終補綴物(被せ物)の治療に入ります。

*当院では適応症例として奥歯の選択は行なっていません。

また、自費診療であることをご了承下さい。

“すべては患者様の笑顔のために”

本山 直樹

医療法人社団徹心会ハートフル歯科