第2回オリエンテーション
みなさんこんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮です
先日、午後の診療を切り今年2回目となる全体ミーティングを行いました。
患者さんにはご迷惑をおかけしましたが、大変実りのあるミーティングでした。
ミーティングの内容は
①医療安全委員会からの針刺事故などのスタッフに対して起こりうる事故に対しての対応について
またコロナの5類以降になり院内での発熱や発症の際の連絡やアポイントの対応について
新入社員や研修医が今年も新しく入社したこともあり再確認を行いました。
②歯髄再生療法の治療立ち上げに向けて医院全体へのアナウンスと導入に伴う治療の流れについて
今回のミーティングでは特に「歯髄再生」についてのお話がメインでした。
歯髄再生とは死んでしまった神経に歯髄(歯の神経)の元となる幹細胞を移植して甦らせるというもの。
今までの治療は
むし歯→プラスチック治療→銀歯の詰め物→神経治療→銀歯の被せ物→歯の破折→抜歯
と大袈裟に書きましたが、むし歯になった歯、神経治療をした歯は元に戻ることはなく、
スローペースでも老朽化の一途を辿るのが常でした。
それを防ぐためにセラミック治療があったり、予防歯科があったりしますが、
失ったものを甦らせるという治療は存在していませんでした。
今回お話しのあった歯髄再生療法はその歯科治療の常識をひっくり返す治療で、
神経をとってしまった歯でも、神経が甦れば歯の破折やむし歯の再発を減らせると考えられています。
歯の寿命が長く保てれば健康寿命を伸ばすこともできるのです。
これからの歯科医療界でおそらくこの「歯髄再生」という治療が最新の治療となっていくことでしょう。
親知らずや埋伏歯を抜歯し、歯髄培養のセンターへ送り、抜歯した歯牙から歯髄の元になる歯髄幹細胞を抽出、培養してもらいます。
その間に何度かの通院により根管治療を行い、移植する歯の根管を無菌的な状態にしておきます。
根管が無菌的になった状態が確認できれば、培養した歯髄細胞をセンターから取り寄せ、クリーンルームで
遠心分離を行いながら精製を行い、歯髄に移植するという治療。
臨床を10年以上行ってきましたが、医療もここまできたかと思うくらいの治療で、
自分の中でまとまったらまた詳しくブログでもお伝えしようと思いますが、
イメージは体外受精のよう。
無菌処置の徹底や感染に対しての配慮などはこれからきちんと覚えていく必要がありと思いますし、
100%の成功率とはいかないことも納得できると思います。
患者さんにとってベストな治療となるのかは院内でももっとディスカッションをして深めていく必要があると思いました。
歯髄再生に関してはまたまとまったら書いていこうと思います!
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・