根管治療の基礎執筆:根管治療(歯内療法)担当 本山
三鷹ハートフル総合歯科グループで根管治療(歯内療法)を担当している本山です。
根管治療を終えて痛みがなくなると、「治った」と感じる方が多いと思います。けれど、歯科医師が「成功した」と判断するには、いくつかの基準があります。
この記事でわかること
- ●根管治療が「成功した」と判断する4つの基準
- ●痛みがないだけでは判断できない理由
- ●経過観察で何を確認しているのか
01「成功」を判断する4つの基準
症状だけでなく、レントゲンでの変化もあわせて判断します。症状がないことに加えて、根の先の病気が小さくなっているか、歯として問題なく使えているかを確認していきます。
成功の基準は、治療前の歯の状態によっても変わります。
根の先に大きな病気があった歯では、影が消えるまでに長い時間がかかることもあり、小さくなっていく変化を確かめていきます。
02痛みがないだけでは判断できない
根の先の病気は、痛みがないまま進むことがあります。
治療後に痛みがなくても、レントゲンで影が大きくなっていれば、根の中に細菌が残っている可能性があります。
注意
逆に、治療直後に少し違和感が残っていても、時間とともに落ち着いていくこともあります。
そのため、症状だけで判断せず、レントゲンでの変化をあわせて確認することが大切です。必要に応じて、CTでより詳しく確認することもあります。
03病気が治るには時間がかかる
根の中の細菌を減らしても、溶けた骨が回復するには時間がかかります。そのため、治療後もしばらく経過を確認していきます。
時期は目安です。歯の状態によって変わります。POINT
経過観察は「念のため」ではなく、治療の結果を確かめる大切な工程です。
経過観察で改善が見られない場合は、原因を調べたうえで、再根管治療や外科的な処置などの選択肢を検討します。
04よくあるご質問
Q経過観察で影が小さくならない場合はどうなりますか?
A原因を調べたうえで、再根管治療や外科的な処置を検討します。状態によっては、経過をもう少し見ることもあります。
Q経過観察の通院は必要ですか?
A治療の結果を確認するために大切です。症状がなくても、予定した時期にレントゲンで確認することをおすすめします。
この記事のまとめ
- ✓成功は、症状・歯ぐき・レントゲン・機能の4つで判断する
- ✓痛みがないだけでは、根の中の状態はわからない
- ✓骨の回復には時間がかかるため、経過観察で結果を確かめる
PRECISION ROOT CANAL
無菌化根管治療で、私が大切にしていること
根管治療の成功は、根の中の細菌をどこまで減らし、再び入れないかで大きく左右されます。
私はラバーダムで唾液を遮断し、マイクロスコープとCTで根の中を確かめながら清掃します。
根管充填の前には細菌培養検査で細菌が確認されないことを確かめ、成功の可能性を高めることを大切にしています。
減らす
マイクロスコープとCTで、根の中の細菌を取り残さない
入れない
ラバーダムで唾液を遮断し、細菌を持ち込まない
CONSULTATION
「治った」を、根拠をもって確かめる
当院の無菌化根管治療では、治療中も治療後も、確かめながら進めます。治療の内容と費用をまとめたページをご覧ください。
無菌化根管治療を詳しく見る ›自由診療(保険適用外)について
本記事で触れている精密根管治療・VPT・セラミックの被せ物・根管治療セカンドオピニオンは自由診療です。
精密根管治療(自費)
1根管
100,000円(税別)根管の数に応じてかかります
セラミックの被せ物
100,000円(税別)症例により110,000〜120,000円(税別)
ご予約・お問い合わせ根管治療ナビ内の
予約ページから受け付けています。 治療期間・回数
歯の状態や根管の数によって異なります。検査のうえ、目安をお伝えします。
主なリスク・副作用- 治療後に痛みや腫れが出ることがあります。
- 歯の状態によっては症状が改善せず、再治療・外科的な処置・抜歯が必要になることがあります。
- VPTでは、神経を保てず根管治療に移行することがあります。
- 歯の根に割れがある場合など、治療を行っても歯を残せないことがあります。
※初回の相談・診査は保険診療で行います(保険の自己負担分がかかります)。
ABOUT THE AUTHOR
この記事を書いた人
本山 直樹
三鷹ハートフル総合歯科グループ
根管治療(歯内療法)担当
「一本の歯を残すために、根の中の細菌と向き合っています。」
2004年 神奈川歯科大学歯学部 卒業
日本大学松戸歯学部 歯内療法学講座 研究生
所属:日本歯内療法学会/日本臨床歯科CADCAM学会
※本記事は一般的な情報をお伝えするものです。実際の診断・治療方針は、検査結果と歯の状態によって異なります。