根管治療の基礎執筆:根管治療(歯内療法)担当 本山
三鷹ハートフル総合歯科グループで根管治療(歯内療法)を担当している本山です。
「この歯は根管治療が必要です」と言われても、なぜ必要なのか、ほかに方法はないのか、気になる方は多いと思います。
今回は、根管治療が必要になる主なケースと、その判断の流れをお話しします。
この記事でわかること
- ●根管治療が必要になる代表的な5つのケース
- ●症状がなくても根管治療が必要なことがある理由
- ●根管治療が必要かどうかを判断する検査の流れ
01根管治療が必要になる主なケース
いずれも、神経の強い炎症か、根の中の細菌の感染が関わっています。共通しているのは、神経が回復できないほど炎症を起こしているか、根の中が細菌に感染しているという点です。
ほかにも、以前に根管治療をした歯の根の先に影が見つかった場合や、歯をぶつけた後に神経が死んでしまった場合にも、根管治療が必要になることがあります。
02症状がなくても必要なことがある
神経が死んでしまうと、痛みを感じなくなることがあります。その間にも根の中では細菌が増え、根の先に病気ができていきます。
健診のレントゲンで偶然見つかることも少なくありません。
注意
痛みがないことは、問題がないことを意味しません。
反対に、しみる症状があっても、神経の炎症が軽ければ根管治療をせずに済むこともあります。症状の強さや続く時間は、診断の大切な手がかりになります。
03必要かどうかは検査で判断する
根管治療が必要かどうかは、症状だけで決めるものではありません。いくつかの検査を組み合わせて判断します。
症状だけで決めず、検査を組み合わせて判断します。POINT
神経の炎症が一部に限られていれば、神経を残す治療(VPT)を検討できる場合もあります。
検査の結果、根管治療が必要かどうかの判断に迷う場合は、すぐに処置をせず、経過を確認してから決めることもあります。
04よくあるご質問
Q根管治療をせずに様子を見ることはできますか?
A症状や検査結果によって異なります。様子を見られる場合もあれば、放置すると病気が進む場合もあります。見通しを含めてご説明します。
Qどの歯が痛いのか自分でもわかりません。
A痛む場所と原因の歯が違うこともあります。検査を組み合わせて原因の歯を特定します。
この記事のまとめ
- ✓神経の強い炎症や根の中の感染があるときに根管治療が必要になる
- ✓痛みがなくても根の先の病気が進んでいることがある
- ✓必要かどうかは、複数の検査を組み合わせて判断する
PRECISION ROOT CANAL
無菌化根管治療で、私が大切にしていること
根管治療が必要と判断した歯には、細菌を入れない・残さないための手順で治療を行います。
私はラバーダムで唾液を遮断し、CTとマイクロスコープで根の中を確かめながら清掃します。
根管充填の前には細菌培養検査を行い、細菌が確認されないことを確かめてから封鎖します。
減らす
マイクロスコープとCTで、根の中の細菌を取り残さない
入れない
ラバーダムで唾液を遮断し、細菌を持ち込まない
CONSULTATION
必要な治療を、必要な精度で
根管治療が必要と言われた方へ。当院の無菌化根管治療で行う検査と手順、費用をまとめたページをご覧ください。
無菌化根管治療を詳しく見る ›自由診療(保険適用外)について
本記事で触れている精密根管治療・VPT・セラミックの被せ物・根管治療セカンドオピニオンは自由診療です。
精密根管治療(自費)
1根管
100,000円(税別)根管の数に応じてかかります
セラミックの被せ物
100,000円(税別)症例により110,000〜120,000円(税別)
ご予約・お問い合わせ根管治療ナビ内の
予約ページから受け付けています。 治療期間・回数
歯の状態や根管の数によって異なります。検査のうえ、目安をお伝えします。
主なリスク・副作用- 治療後に痛みや腫れが出ることがあります。
- 歯の状態によっては症状が改善せず、再治療・外科的な処置・抜歯が必要になることがあります。
- VPTでは、神経を保てず根管治療に移行することがあります。
- 歯の根に割れがある場合など、治療を行っても歯を残せないことがあります。
※初回の相談・診査は保険診療で行います(保険の自己負担分がかかります)。
ABOUT THE AUTHOR
この記事を書いた人
本山 直樹
三鷹ハートフル総合歯科グループ
根管治療(歯内療法)担当
「一本の歯を残すために、根の中の細菌と向き合っています。」
2004年 神奈川歯科大学歯学部 卒業
日本大学松戸歯学部 歯内療法学講座 研究生
所属:日本歯内療法学会/日本臨床歯科CADCAM学会
※本記事は一般的な情報をお伝えするものです。実際の診断・治療方針は、検査結果と歯の状態によって異なります。