根管治療の基礎執筆:根管治療(歯内療法)担当 本山

三鷹ハートフル総合歯科グループで根管治療(歯内療法)を担当している本山です。

根管治療は何回か通院が必要になるため、「今どの段階なのか」「あと何をするのか」がわかりにくい治療です。

今回は、初診から被せ物までの全体像をお話しします。

この記事でわかること
  • ●初診から被せ物までの6つの段階
  • ●各段階で何をしているのか
  • ●初診のときに伝えてほしいこと

01根管治療の全体像

根管治療の全体像
被せ物が入り、経過を確認するところまでが根管治療です。

大きく分けると、検査と診断、根の中の治療、封鎖と被せ物、そして経過観察という流れになります。

02検査と診断:治療の方針を決める

最初に、症状をうかがい、神経の反応やレントゲン、必要に応じてCTで歯の状態を確認します。

そのうえで、治療の選択肢と見通し、通院の目安をお伝えします。

POINT
治療を始める前に、見通しとリスクを知っておくことが大切です。

この段階で、保険診療で進めるか、自費の精密根管治療で進めるかもご相談いただけます。

費用だけでなく、治療の中身や見通しを比べて選んでいただきたいと考えています。

03根の中の治療から被せ物まで

根の中の治療では、虫歯や古い詰め物を取り除き、根管を清掃・消毒します。細菌が十分に減ったことを確かめたら、根管を緻密に詰めて封鎖します。

その後、土台を立てて被せ物で歯を守ります。根管治療は、被せ物が入るまでが一つの治療です。

注意
治療の途中で通院が途切れると、仮の蓋の隙間から細菌が入ることがあります。

被せ物が入ったあとも、症状やレントゲンで経過を確認していきます。根の先の病気があった歯では、骨が回復していく様子を時間をかけて確かめます。

04初診で伝えてほしいこと

初診のときに伝えてほしいこと
レントゲンや紹介状があれば、お持ちください。

05よくあるご質問

Q初診の日から治療を始められますか?
A痛みが強い場合は、その日に痛みを和らげる処置を行うことがあります。精密な根管治療は、検査と説明のあとで日程を決めて行うのが一般的です。
Q治療期間はどのくらいですか?
A歯の種類、根管の数、初めての治療か再治療かによって異なります。検査のうえ、目安をお伝えします。
この記事のまとめ
  • ✓根管治療は検査・診断から始まり、被せ物と経過観察まで続く
  • ✓根の中の治療では、細菌を減らし、確かめてから封鎖する
  • ✓初診で症状や経過を詳しく伝えることが、正確な診断につながる
PRECISION ROOT CANAL
無菌化根管治療で、私が大切にしていること

私の精密根管治療では、根の中の治療のすべての工程をラバーダムとマイクロスコープのもとで行います。

術前にCTで根の形を確認し、根管充填の前には細菌培養検査で細菌が確認されないことを確かめます。

「確かめてから次へ進む」ことを、治療の流れの中に組み込んでいます。

減らす
マイクロスコープとCTで、根の中の細菌を取り残さない
入れない
ラバーダムで唾液を遮断し、細菌を持ち込まない
確かめる
根管充填の前に、細菌培養検査で確認する
CONSULTATION
流れの中に「確かめる」工程を

当院の無菌化根管治療では、細菌が減ったことを確かめてから封鎖します。治療の流れ、期間の目安、費用をまとめたページをご覧ください。

無菌化根管治療を詳しく見る ›
自由診療(保険適用外)について
本記事で触れている精密根管治療・VPT・セラミックの被せ物・根管治療セカンドオピニオンは自由診療です。
精密根管治療(自費)
1根管 100,000円(税別)
根管の数に応じてかかります
MTAによる封鎖
50,000円(税別)
穿孔部や根の先の封鎖など
処置料
10,000円(税別)/回
VPT(MTA使用)
50,000円(税別)
セラミックの被せ物
100,000円(税別)
症例により110,000〜120,000円(税別)
根管治療セカンドオピニオン
22,000円(税込)
60分・CT撮影を含みます
ご予約・お問い合わせ
根管治療ナビ内の予約ページから受け付けています。
治療期間・回数
歯の状態や根管の数によって異なります。検査のうえ、目安をお伝えします。
主なリスク・副作用
  • 治療後に痛みや腫れが出ることがあります。
  • 歯の状態によっては症状が改善せず、再治療・外科的な処置・抜歯が必要になることがあります。
  • VPTでは、神経を保てず根管治療に移行することがあります。
  • 歯の根に割れがある場合など、治療を行っても歯を残せないことがあります。
※初回の相談・診査は保険診療で行います(保険の自己負担分がかかります)。
根管治療(歯内療法)担当 本山直樹
ABOUT THE AUTHOR
この記事を書いた人
本山 直樹
三鷹ハートフル総合歯科グループ
根管治療(歯内療法)担当
「一本の歯を残すために、根の中の細菌と向き合っています。」
2004年 神奈川歯科大学歯学部 卒業
日本大学松戸歯学部 歯内療法学講座 研究生
所属:日本歯内療法学会/日本臨床歯科CADCAM学会

※本記事は一般的な情報をお伝えするものです。実際の診断・治療方針は、検査結果と歯の状態によって異なります。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科