保険と自費・費用執筆:根管治療(歯内療法)担当 本山
三鷹ハートフル総合歯科グループで根管治療(歯内療法)を担当している本山です。
根管治療には保険診療と自費診療(自由診療)があります。
「何が違うの?」「自費のほうがいいの?」というご質問をよくいただくので、当院の場合でその違いを整理します。
この記事でわかること
- ●保険と自費で、根管治療の何が違うのか
- ●自費の精密根管治療を検討したほうがよいケース
- ●自費でも知っておいてほしいリスク
01どちらも目的は同じ
保険でも自費でも、根管治療の目的は同じです。根の中の細菌を減らし、再び入らないように封鎖して、歯を残すことです。
保険の根管治療が「悪い治療」というわけではありません。違いが出るのは、そこにかけられる時間と手段です。
02違いが出やすいポイント
当院での一般的な違いです。歯の状態によって内容は変わります。保険診療は、治療内容ごとに費用が国で決められています。その中で多くの患者さんを診る必要があるため、1回あたりにかけられる時間には限りがあります。
自費の精密根管治療では、1回の治療時間を長く確保し、工程を省かずに進めることができます。
材料にも違いがあります。自費では、MTAセメントなどのバイオセラミックス系材料のように、保険では使えないものを選ぶことができます。
03自費を検討したほうがよいケース
いずれかに当てはまる方は、精密な検査から始めることをおすすめします。このような歯は、精密な検査と処置が結果に影響しやすいと考えています。
04自費でも治らない場合がある
注意
自費の治療でも、歯の状態によっては治らないことがあります。根が割れている場合や、骨の破壊が大きい場合などは、見通しが厳しいこともあります。
費用だけで判断せず、検査結果と見通しを聞いたうえで選んでいただきたいと思います。保険と自費、どちらが正解ということはありません。
05よくあるご質問
Q途中から自費に切り替えることはできますか?
A治療の状況によって異なります。同じ歯の一連の治療で保険診療と自費診療を混在させることはできない決まりがあるため、切り替えのタイミングを含めてご相談ください。
Q自費の根管治療の費用はどう決まりますか?
A当院では根管の数に応じた費用に加え、処置料がかかります。必要な処置と費用の内訳は、検査のうえで事前にお伝えします。
この記事のまとめ
- ✓保険も自費も目的は同じ。違うのは時間と手段
- ✓再治療・複雑な根管・抜歯を避けたい歯は自費の精密治療を検討
- ✓自費でも治らない場合はある。見通しを聞いて選ぶ
PRECISION ROOT CANAL
無菌化根管治療で、私が大切にしていること
私の自費の精密根管治療は、「細菌を減らす・入れない・確かめる」を工程として組み込んだ無菌化根管治療です。
術前のCTで根の形を把握し、ラバーダムとマイクロスコープのもとで清掃・消毒を行い、根管充填の前には細菌培養検査で細菌が確認されないことを確かめます。
時間をかけるのは丁寧さのためではなく、細菌を残さないためです。
減らす
マイクロスコープとCTで、根の中の細菌を取り残さない
入れない
ラバーダムで唾液を遮断し、細菌を持ち込まない
CONSULTATION
費用ではなく「中身」で選ぶために
当院の無菌化根管治療で行う工程、治療期間の目安、費用をまとめています。保険で進めるか迷っている方も、一度ご覧ください。
無菌化根管治療を詳しく見る ›自由診療(保険適用外)について
本記事で触れている精密根管治療・VPT・セラミックの被せ物・根管治療セカンドオピニオンは自由診療です。
精密根管治療(自費)
1根管
100,000円(税別)根管の数に応じてかかります
セラミックの被せ物
100,000円(税別)症例により110,000〜120,000円(税別)
ご予約・お問い合わせ根管治療ナビ内の
予約ページから受け付けています。 治療期間・回数
歯の状態や根管の数によって異なります。検査のうえ、目安をお伝えします。
主なリスク・副作用- 治療後に痛みや腫れが出ることがあります。
- 歯の状態によっては症状が改善せず、再治療・外科的な処置・抜歯が必要になることがあります。
- VPTでは、神経を保てず根管治療に移行することがあります。
- 歯の根に割れがある場合など、治療を行っても歯を残せないことがあります。
※初回の相談・診査は保険診療で行います(保険の自己負担分がかかります)。
ABOUT THE AUTHOR
この記事を書いた人
本山 直樹
三鷹ハートフル総合歯科グループ
根管治療(歯内療法)担当
「一本の歯を残すために、根の中の細菌と向き合っています。」
2004年 神奈川歯科大学歯学部 卒業
日本大学松戸歯学部 歯内療法学講座 研究生
所属:日本歯内療法学会/日本臨床歯科CADCAM学会
※本記事は一般的な情報をお伝えするものです。実際の診断・治療方針は、検査結果と歯の状態によって異なります。