論文が掲載されました⑦
こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
この度、日本臨床歯科C A D C A M学会で論文が掲載されました。
以前のブログはこちらから
何回かに分けて論文内容を患者さんにもわかりやすいように解説しております。
前回までのブログはこちらから
前回からデジタル歯牙移植の術式について解説しています。
デジタル歯牙移植術〜歯牙移植術をD X化する〜
ハートフル総合歯科グループ 野田裕亮
移植床の形成
前のブログでもお話したように従来法の歯牙移植の場合、
移植床の形成の前に移植歯の抜歯を行い、それを用いて試適しながら
移植床の形成をするのですが、レプリカ法を用いる場合、
歯牙レプリカを用いながらの移植床の形成から始めていきます。
インプラント治療同様骨削除時の発熱に気をつけながら移植床の形成を行っていきます。
当院ではBicon社の低速回転ドリルにより自家骨を採取しながらの
移植床形成を心がけています。自家骨は移植歯を植立する際に隙間を埋めるために使用します。
人工物でなくできるだけ自分のものを使用することで感染をなるべく起こさないよう
細心の注意を図っています。
歯牙レプリカを試適しピッタリ入るのが確認できたら、
歯根膜の挫滅を避けるためややゆとりを持った形成をし、移植床の形成を終えます。
移植床の形成が終わったら歯牙レプリカを90°ずつ回転させ座りの良いポジションを
探しておくことがポイントです。
ここまで来ればあとは移植歯の抜去、植立です。
いかがだったでしょうか?
歯牙レプリカを使用した歯牙移植は当院では自由診療となります。
しかし、従来の歯牙移植に比べ歯根膜のダメージを最小限に抑えた治療となるため、
成功率を下げないベストな選択肢だと考えております。
次回はデジタル歯牙移植の治療の流れpart3についてお話していきます。
歯が保存できないと診断されたとき、歯牙移植という治療があることを知ってほしい。
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・