歯牙移植症例集2022⑦〜準備編〜
こんにちはハートフル総合歯科グループの野田裕亮と申します。
今回は今年7シリーズ目となる歯牙移植症例集となります。
今回は準備編、手術編、固定除去編、根管治療編、被せ物編と5ターンに分けて
お話させていただければと思います。
以前のブログやY O U T U B Eも一緒にご覧いただければ
歯牙移植のイメージもつきやすいと思います。
よければそちらもご覧ください。
以前のブログはこちらから
歯牙移植症例集2022①
歯牙移植症例集2022②〜準備編〜
歯牙移植症例集2022③〜準備編〜
歯牙移植症例集2022④〜準備編〜
歯牙移植症例集2022⑤〜準備編〜
歯牙移植症例集2022⑥〜準備編〜
他多数
今回の患者さんは実は前回の症例集⑥と同じ方。
左下の奥歯を分割して左上に移植したのが前回のブログでした。
前回のブログはこちら
歯牙移植症例集2022⑥〜準備編〜
今回は左下の抜歯して欠損になってしまったところへの歯牙移植となります。
レントゲンで見てもらうとこういった流れで治療を進めていきます。
まず、前回の分割歯牙移植がこの黄色いラインです。
これが術後のレントゲン
続いて上の親知らずを下の欠損部に移植するのが今回の計画です。
この赤いラインです。
抜歯後9週間ほど経過した状態で移植へ切り替えたため、
抜歯後待機移植となります。
術前の写真がこちら
抜歯をして
治癒した状態がこちら
今回の歯牙移植は周囲のダメージも少なく
移植歯のサイズ、移植床のサイズ、骨の状態が良好で、スムーズなオペが予想できたため、
今回も患者さんの負担が最も少なくなるように
フラップレスによる歯牙移植を行うよう計画しました。
フラップレスというのは歯肉の切開・剥離を行わない手術のこと。
もちろん歯肉の中、骨の状態を直接見られるわけではないため、難易度が上がります。
しかし移植歯にとっては歯周組織のダメージが最小限なので
移植歯、移植床、歯周組織の状態、すべての条件が良い場合は今回のようにフラップレスの
歯牙移植をお話しております。
(もちろん手術当日、現場の判断で歯肉を切開剥離する手術に切り替えることも
ありますので、そういった旨も事前にお話して手術に臨んでおります。)
実際のオペは次回お話します。
保存不可能と言われた場合、
もしかしたら「保存的治療」によって治せる術があるかもしれません。
抜いてしまうその前に一度ご相談ください。
あなたの歯が1本でも多く残りますように・・・