治療中・治療後の経過執筆:根管治療(歯内療法)担当 本山
三鷹ハートフル総合歯科グループで根管治療(歯内療法)を担当している本山です。
「根の治療をしたのに、まだ痛い」。これは診療の中で本当によくいただくご相談です。
今回は、根管治療の後に痛みが続く理由と、その考え方を整理します。
この記事でわかること
- ●根管治療の後の痛みが「普通」かどうかの見分け方
- ●痛みが続くときに考えられる5つの原因
- ●治療を繰り返さないために大切なこと
01治療後しばらくの痛みは珍しくない
根管治療では、根の中を器具で清掃し、薬剤で洗浄します。その刺激で、根の先の組織に一時的な炎症が起きることがあります。
治療後数日、噛んだときに響く・鈍く痛むといった症状は、多くの場合、時間とともに落ち着いていきます。
痛みの経過は原因を考える大切な手がかりです。迷ったら相談してください。02痛みが続くときに考えられる原因
痛みが続く原因は一つとは限りません。原因によって必要な対応が変わります。根管は複雑な形をしていて、細い枝分かれや見つけにくい根管があります。清掃が届かなかった部分に細菌が残ると、炎症が続きます。
また、治療中に唾液が入ったり、仮の蓋に隙間ができたりすると、細菌が新たに入り込みます。
歯根のひびは通常のレントゲンでは見つけにくく、CTやマイクロスコープでの確認が役立ちます。
治療をしても変わらない痛みでは、筋肉や神経など歯以外の原因を考えることもあります。
03痛みが続くときにしてほしいこと
我慢して様子を見続けるよりも、まずは担当の歯科医師に「いつから、どんなときに、どのくらい痛いか」を伝えてください。
痛み方の情報は、原因を絞り込むうえでとても大切です。
注意
原因がはっきりしないまま治療を繰り返すと、そのたびに歯が削られ、少しずつ弱くなってしまいます。
04よくあるご質問
Q痛み止めを飲んでもいいですか?
A処方された、または普段お使いの痛み止めを、用法どおりに使っていただいて構いません。痛み止めが効かない、腫れてきたといった場合は早めにご連絡ください。
Q痛みが続く歯は抜くしかないのですか?
A原因によって異なります。細菌の取り残しや見落とされた根管が原因であれば、再根管治療で改善することがあります。根が割れている場合は残すのが難しいこともあるため、まず原因を確かめます。
この記事のまとめ
- ✓治療後数日の軽い痛みは、時間とともに落ち着くことが多い
- ✓強くなる痛み・腫れ・長引く痛みは原因の確認が必要
- ✓原因を特定してから治療することが、歯を守ることにつながる
PRECISION ROOT CANAL
無菌化根管治療で、私が大切にしていること
痛みが続く歯で私がまず行うのは、原因の特定です。
CTで見落とされた根管や根の先の状態を確認し、マイクロスコープで根の中やひびの有無を拡大して確かめます。
そのうえで、ラバーダムで細菌の侵入を防ぎながら清掃・消毒し、細菌培養検査で根の中に細菌が確認されないことを確かめてから封鎖します。
「なぜ治らなかったのか」を確かめずに同じ治療を繰り返さないことが、歯を残す近道だと考えています。
減らす
マイクロスコープとCTで、根の中の細菌を取り残さない
入れない
ラバーダムで唾液を遮断し、細菌を持ち込まない
CONSULTATION
治らない痛みは、原因の特定から
何度治療しても痛みが続く歯こそ、CTや細菌検査を使った精密な診査が役立ちます。当院の無菌化根管治療の内容と費用をご確認ください。
無菌化根管治療を詳しく見る ›自由診療(保険適用外)について
本記事で触れている精密根管治療・VPT・セラミックの被せ物・根管治療セカンドオピニオンは自由診療です。
精密根管治療(自費)
1根管
100,000円(税別)根管の数に応じてかかります
セラミックの被せ物
100,000円(税別)症例により110,000〜120,000円(税別)
ご予約・お問い合わせ根管治療ナビ内の
予約ページから受け付けています。 治療期間・回数
歯の状態や根管の数によって異なります。検査のうえ、目安をお伝えします。
主なリスク・副作用- 治療後に痛みや腫れが出ることがあります。
- 歯の状態によっては症状が改善せず、再治療・外科的な処置・抜歯が必要になることがあります。
- VPTでは、神経を保てず根管治療に移行することがあります。
- 歯の根に割れがある場合など、治療を行っても歯を残せないことがあります。
※初回の相談・診査は保険診療で行います(保険の自己負担分がかかります)。
ABOUT THE AUTHOR
この記事を書いた人
本山 直樹
三鷹ハートフル総合歯科グループ
根管治療(歯内療法)担当
「一本の歯を残すために、根の中の細菌と向き合っています。」
2004年 神奈川歯科大学歯学部 卒業
日本大学松戸歯学部 歯内療法学講座 研究生
所属:日本歯内療法学会/日本臨床歯科CADCAM学会
※本記事は一般的な情報をお伝えするものです。実際の診断・治療方針は、検査結果と歯の状態によって異なります。